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息子の名前を決めた時

命名....

正直イラストの様にほんわか、幸せな気分ではありませんでした。

悲しみのなか、これからどうして良いか分からないなか、とりあえず出生届の提出期限が迫っていたので、重い腰をあげ、重い雰囲気のなか、夫と話し合いました


まだ息子がお腹の中にいたとき、私は予定日1ヶ月半前から実家に帰っていました。

時間を見ては夫に電話して、「名前どうするー?」と幸せ絶頂のなか、夫から「優」って言う字を使いたい!なんて話をしていました

夫は比較的高学歴で、たぶん息子も勉強ができる様に育てたかったんだと思います。だから「優」って言う字が浮かんだんでしょうね


でも産まれた子供はダウン症。知的障害児。


あの時の幸せな雰囲気は無く、夫がつけたかった「優」の字のことなんて、まるでそんな話は無かったかの様に

「この子が将来自分で名前を書ける様に、なるべく簡単な字の名前にしよう」


私はその話を聞いて、なんだかまた悲しくなったのと、夫が苦しいなか、息子のことを想って言ってくれたことに嬉しいやら、申し訳ないやらで、感情がまとまらなかったです。


各々なるべく画数が少ない漢字をスマホで探しながら、あーでもない、こーでもない話をしました。


けど結局、すっごーく納得の行く名前になっちゃってました。

私は男の子だったらこういう名前にしたい!って音がありまして。それが採用されました。

夫は息子の誕生日から、この字良いんじゃない?!って出してきた漢字がすっごく良くて、


「めっちゃ良いじゃん!」となりました


あれ、最初の方簡単に書ける名前にしようって言ってなかったっけ??
息子の名前が無事決まった時には、そんな話はして無かったかのようでした。

あとは何て言うんでしょう、気持ちが少し明るくなってました。


なんだかんだ障害児であっても、ちゃんと良い名前つけてあげたい!って思っちゃうんですよね。不思議です。

今振り返ると、名前を決めている時なんて超絶暗黒期でしたが、この頃から息子への愛情は少しずつ育まれていたのかなと。多分この頃の自分にそんな事言っても絶対に認められないと思いますが


今でも息子の名前は気に入ってます
息子も気に入ってくれてると嬉しいです。

自分の名前、書ける様に練習しようね

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