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Deathco Island



今日は番外編。というのも、2019年に急に活動終了したNICO Touches the Wallsのみっちゃんこと光村龍哉の歌声を別の形(バンド)で約3年半ぶりに聴けたので、余韻に浸りながら帰りの電車のみで思い出を書き上げて見ようと思う。


半年以上心待ちににしてた。こんなに長い間楽しみに胸を踊らせたのはいつぶりか。同時に悪い意味で大人になってしまったなとも。


NICOはほんまの最初に追っかけ始めたバンド。初めてのライブもそれ。これから良いバンドどんどん出てくるだろうけど、絶対越えてこない。
この頃って、男としてただかっこいい、憧れの存在、そんな風に認識してたから、ファッションとか何でも安易に真似したがる。=センスある、=正義、としかならない。


ちょい大人になって、ライブに行けるようになったら常に生きるモチベーション。地元に来たらほぼ確実に申し込んでたな。しかも、ずっと応援する決意があるから、推しが見れなくなることとか想像する余地もない。


唐突なスマホ画面その瞬間に残酷な事実に変わった20191115。ちょうど結成15周年のタイミングでイイ15で終えるという彼らのセンスって話題になってたのも懐かしい。そんなところでセンスを発揮しないでほしい。


聴き続けると決めたものの、その後はサブスクでたまに流すくらい。そんな日々を過ごして少しした2022の前半くらいかな、ナタリーの記事でZIONという新しいバンドとして動き出すとの報。


徐々にわかっていくその実体はとんでもなかった。なんと北海道の道東の古民家が活動拠点、トリプルギター編成の5人組、CDは北の地のとある道の駅またはそのネットショップでしか買えずサブスクで聴けるはずもない。さらに、そのCDケースは手作りで有名な雪◯のチーズがモチーフという。ワクワクは高まるばかりだった。そして今日、きちんと目の当たりにすることができた。


まずは本当に実在するかを確認する時間。体の揺らし方とかですぐに確信。歌唱っぷりの安定感は変わらずで、贔屓なしでどのボーカリストよりも音がズレない。アコギの時間を設けることも変わっていなかった。事前に予習はしてたけど、曲名が読めない、意味がわからないものもあり、結局解決せず。でも、独自の世界観はあるし音楽の良さは間違いなかった。


昔からMCでずっと「音楽で遊びましょう」と「僕たちセンスのあるバンドなんで」を繰り返してたけど、今日は言葉にはしないもののそれらがより洗練されているのを感じ取れた。1番印象に残ってる。アレンジとか曲のつなぎとかがまさにそれ。ひとことで言えば「音楽が太陽に照らされた水中で自由に泳ぎ回っていた」かな。まとめられてないけど、色々感慨深く最高の時間やった。


今回は完全に趣味寄りの内容やけど許してほしい。タイトルは彼らの曲名で意味がわからないやつの1つ。でも、この曲がいちばん自由に泳いでいるし遊んでいて楽しい。気になった方はぜひ買ってお試しあれ。