「未来質問」問題行動を起こす子どもへ

麹町中学校長が教える「子どもが生きる力をつけるために親ができること」より。

問題行動を起こす子どもに対して、怒鳴ったり脅したりなど恐怖を感じさせる方法では子どもの行動を決して変えることはできない。例え変わったように見えても、それは子どもが「自律」している姿とは言えない。

ここに問題行動を起こす、中学2年生の男の子がいるとする。

「20歳になった君は、どんな事をしていると思う?」


「大学生になっている」「彼女がいる」「バイトしている」。。。彼は自由に想像し、答えます。ここからがキモ。

私「じゃぁ、大学生になった君は、今みたいな行動をすると思う?」

生徒「もちろんしてないよ。」

私「なぜ?」

生徒「格好悪いから」

私「そうか、そりゃそうだよね。じゃぁ、いつ頃(何歳ごろ)、君はその行動をやめてるの?」


ここで子どもたちは「大人に叱られてその行為をやめるのではないんだ」と気づきます。将来、自分の意思で問題行動をやめている自分がいること自覚するのです。

道を示したり、子どもに強制したりすることは、あまり意味がないのかもしれません。自分で考え、自分で決める、そんな子どもを育てるためには、本人に「選ばせる」ことが大切です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?