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諦めないしつこさ

最近嬉しかった仕事場での出来事。

一つ目。
髪の毛を触られることを異常に嫌がる女の子がいる。
指通しもさせてもらえない。
時には「イヤーッ」と大声を出して拒否する。

髪の毛がボサボサでも生きてはいけるし、髪が伸びたってどうということもないけど、夏暑い時期に首元に汗をかいて、汗疹が出来て痒くなったり(アトピー体質)、ご飯に髪の毛が入ってしまったり、回避できることはしてあげたい。
それにやっぱりお母さんの気持ちも楽になるはず。
髪の毛を切りに行くこともままならないそうだ。

誰かに髪の毛を触られることに慣れればそれも実現できると思って、夏前からしつこく髪の毛とかそう、触らせてって言い続けてた。
少し触るとすぐに逃げる。
その繰り返しをずっと続けてきた8月の終わり。

スタッフが用意してくれたブラシと髪ゴムを持って、打診してみる。
すると、頭を後ろに向けて良いよの合図。
このチャンスを逃したらできない。

括らせてくれてありがとうと伝えながら急いで二つ結びにする。可愛い😍
スタッフみんなで可愛いコール。
本人も気をよくして鏡の前で自分の姿を見る。
少しポーズを取ってニッコリ。
その瞬間を別のスタッフが写真に撮る。
後で見せてもらったその表情は本当に可愛くて。
お母さんもその画像を見て可愛いとコメントしてくれたそうだ。

ガッツポーズ❗️
その後も何度か触らせてくれている。
機嫌の悪い日は様子を見て楽しくなってきた時に声かけする。
学校で頑張ってきて疲れているとわかってても声をかける。
お母さんからもブラシさせてくれるようになったという報告が。
嬉しいな。

二つ目
人見知り場所見知りの男の子。
初めてきた時は部屋の中に入るのも一苦労。
お母さんの手を引っ張って帰る帰ると言ってた。
来所して約半年経って、今では抱きついて来たり、手を引いて好きな場所へ連れて行ってくれたり、甘えてくれるようになった。

トイレに入ることも最初は拒否していた。
ただ我慢させることは身体にも良くないし、オムツをする年齢でもない。
自立に向けて支援するのであれば、トイレに入ることへの抵抗感を無くしていくしかない。
この子にもしつこく声をかける。
おちんちんを触っていたらおしっこしたいの合図だと思って、そのタイミングで行こうと声をかける。
最初は抱きかかえて入っていた。
しばらくして手を引いて入れるように。

そして先日、ウンチもでにきるようになった。
ウンチはお母さんからも、家以外ではしたことないと聞いていたので、夏休み中にできるようにしたいなと思っていた。
内心はできないことをできるようにしたいという謎の使命感に燃えていた🤣

夏休み中は叶わなかったけど、これが合図かなという言葉を聞いて、身体に触れながら優しくw誘ってみる。
すると「大阪でウンチできた」と言うので、それなら「ここでもできるね」と言ったら立ち上がった。
不安そうな顔をしていたけど、一緒に入る。
オシッコの時は前向きに立つけど、その時は後ろ向きになった。
座らせて抱っこして背中をさする。
大丈夫だよと声かけすると踏ん張りはじめる。
「出た❗️」というので、便器を覗き込むと見当たらない。
あれ?と思って「出てないよ」というと「出た」という。
それで肛門を見てみたら、飴玉ぐらいの小さなウンチがくっついていた。
「できたね❗️」と言って、スタッフがいる部屋に入って報告する。
みんな満面の笑みで「凄い」と褒める。
本人も嬉しそうだった。
家に送った時、お母さんに伝えると「エーーーッ」と喜んでいた。
すぐには難しいだろうけど、お出かけしても外でウンチができるようになったら、お母さんも嬉しいよね。

二つの共通点はしつこさだ。
できるまで諦めないしつこさ。
これは私の強みでもある。
自分自身にも発動するが、子どもに発動した時のしつこさは、公文のときも発揮していた笑笑
「大丈夫、できる」を伝え続けて「できた」を体感した時にすかさず褒める。
この効力が一番大きい。

子どもたちの能力は無限大。
その子それぞれの成長スピードに合わせてひとつひとつできるようにしていくことが大切なんだなと改めて思った。

課題は尽きることがない。
また今日も坦々と頑張るのみ。


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