5.えんとつ町のプペル光る絵本展六本木ヒルズ ボラスタ体験記②
絵本展本番
12月24日 初日
光る絵本展の本番。スタッフは入口列、中警備、裏警備、物販、検温の5グループに分けられる。約3時間毎に2箇所を交代する形でまわす。
私は中警備の担当で5人配備。1人は全体を観るため実質4人。その中で休憩を取る順番を決めていく。しかしここでコミュニケーションできておらず、休憩の回しがうまくいかない。最年長の私が気を遣って声をかけるべきだったけど気づけなかった。
初日はとにかくうまくやらなければの空気感漂い、元々若い子たちでこの個展をやりたいという想いをなんとなく感じていたので、私はアドバイスは素直に受け取り実践することに徹した。もちろん人が動くところは想定外のことも起きるから、言われたままでは当然うまくいかない。臨機応変に対応していくことが大切だ。とはいえイベントスタッフもそんなに経験もなく、ディズニーランドのキャストのような対応はできない。お客様に憑依しどうしてもらうのが良いのかという視点で考える余裕は正直なかった。
心がけたことは、どんな質問にも答えられるようにすること。質問がなくても、黒いシートに立ち入らないで欲しい理由を説明したり、シートに映った絵本はカメラを通して見ると綺麗なことも話したりした。それによってお客様が納得してくれて気持ちよく待っていただけると思ったから。それが正解というわけでもない。自分ができる最善がそれだった。列が長くなってきて一人一人に説明するのは大変ということで、途中全体に向けて言うようにしたようだ。ただマンパワーを使うのであればあえて一人一人の説明もありで良いと思う。
9時間以上、外での立ち仕事も初めて。スタッフをやるときに自分の中で「寒い」と「疲れた」という言葉は発しないと決めていた。言葉は出さなかったけど、夜になるにつれ足や身体はガチガチになるので、身体を解す仕草はしてしまっていた。見られている意識を持つことも大切だ。
この日はそのまま友人と待ち合わせしてプペルの最速上映へ。
12月25日 映画公開日
プロフェッショナルを意識してやっていこうとなった。そのせいなのか力が入りすぎてピリピリしてた。なんとなくみんなの顔が強張って見える。私自身がそうだったからそう見えたのかもしれない。
初日舞台挨拶後辺りで光る絵本を近くで観る人の列が長くなっていた。ミキくん始めグループリーダーの動きが慌ただしくなる。こういう時もどうして良いかわからない。指示待ちではダメだけど、指示してくれて助かる部分もあった。ありがたい。密にならないように声かけをしながら列の状態を見ていく。対応が良くなかったのか、途中場所移動を命じられる。致し方ない。一発勝負の世界ではそれが当たり前にある。
途中西野さんが来て騒つくも大きな混乱はなかった。
最後の休憩後、なんとなくモヤモヤする気持ちを抑えられず、グループリーダーに言ってはならない発言をした。彼の困った顔を見てしまったと思ったけど時すでに遅し。翌日の朝駅で見かけた彼を捕まえて謝った。大人気ない自分を反省し、謝れた自分を褒めた。
12月26日 最終日
この日は最後まで笑顔でやろうと決めていた。マスクで顔が隠れていても口角を上げてやる。夕方けやき坂のライトアップが始まる辺りから人数が増えていく。今までで一番列が長くなったため、入り口の位置を変えたり、スタッフの配備を変えて凌ぐ。絵本の前近くで動いていたスタッフの機転が効いたようだ。素晴らしいなと思った。3日目にしてようやくみんなの気持ちが整った感じがした。と言っても光る絵本のある表側はそう感じたけど、物販のある裏側の様子がどうだったのかはわからない。展示終了時間が遅いため反省する時間もなかった。とにかく無事に終われて良かった。
映画予告編と冒頭3分動画を観て映画観に行きますというお客様のお言葉と、帰り際のお客様から絵本展の素晴らしさとスタッフさんも素敵ですというお言葉をいただけたことが素直に嬉しかった。
人が喜ぶこと笑顔になることが好きなんだなと改めて思った。
この絵本展の前に西野さんのクラファンで申し込んでいた団体応募でのチケットプレゼントが届いていて、何か使えるかもしれないと70枚近く持って行ってた。
まずはボラスタのみんなに配る。お客様全員には配れないので、映画や絵本についての質問の答えに興味を示してくれた方にコッソリプレゼント。(24日は前売り販売してたので、25日以降に) 警備員さんや撤収作業の方々へもお渡し。みなさん素直に喜んで観に行きますと言ってくれた。そこから広まっていけば何よりだ。サロンメンバーじゃない人にいかに観てもらうかを考える。
最終日禁断の黒いシートの中に入って全員で記念撮影。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?