見出し画像

志岐小夜子ベイルアウトを装備説

はじめに

ふと思いついたのでメモを兼ねて書き連ねます。



作戦室のベイルアウトマットの数の謎


単行本おまけの作戦室紹介のページを見ると、ベイルアウトマットの数が戦闘員の数より多く設置されてる部隊がいくつか存在する。

例えば那須隊がそうだ。

ワールドトリガー12巻P108(集英社:葦原大介)

那須隊の戦闘員は3人だが、何故か作戦室にはベイルアウトマットが4つ存在する。

ふと思ったのだが、これは志岐小夜子がベイルアウトを装備しているからじゃないだろうか?

志岐のトリオンは7で並みの戦闘員以上の素質を持っており、ベイルアウトを装備しててもコストの心配をする必要は全くない。

しかし自分の認識とは矛盾するその発想。
『オペレーターにはベイルアウトが装備されない設定だったはずでは?』

そう思ったので、その根拠となるBBFのQ&Aのページを確認してみた。

Q■ オペレーターたちは生身ですか?トリオン体ですか?
A■ トリオン体ですが、オペレーターはトリオン能力が低めの人間がなることが多いため、基本的に武器や緊急脱出装置は装備されていません。

BBF-P316 Q234

このQ&Aでは、オペには基本的にベイルアウトが装備されない事が言及されている。だがこの文章には解釈の余地がある。

この文章だと、オペにベイルアウトが搭載されない直接的な理由はトリオンが低いからだと読める。

つまり『トリオンが多いオペレーターには例外的にベイルアウトが装備される事もある。』とも解釈できるはずだ。


そして作中で、ベイルアウト不搭載が組織的に一律で明言されているトリガーは、訓練生のトリガーと護身用トリガーの2つだ。

Q■ 大規模侵攻編で基地のエンジニアが使っていた護身用トリガーとは、どういったものでしょうか?
A■ 武器や緊急脱出性能を持たない、トリオン体への換装のみができるトリガーです。トリオン能力が低い人間でも使う事ができ、攻撃を受けても1回は生き残ることができます。

BBF-P306 Q162

記者
「ボーダーには緊急脱出のトリガーがあると聞いています なぜそれを訓練生にも装備させないんですか?」
鬼怒田
「トリガーの数が足らんからに決まっとろう! 全員に付けられるもんなら付けとるわい!」

ワールドトリガー10巻P97(集英社:葦原大介)

約400名いるC級の場合は鬼怒田さんの理由で納得だろう。

だがこれが『正隊員である部隊オペレーター』かつ『トリオンに余裕がある場合』だったら、申請次第で例外的にベイルアウト搭載が認められても良いかもしれない。

一口に『トリオンに余裕がある』基準をどこに設けるかは難しいが、ひとまずは木虎や米屋、小荒井など正隊員として成り立っているトリオン4以上を基準として考えたい。

そしてこの基準に該当するのは現状4人。
月見蓮、仁礼光、小佐野瑠衣、志岐小夜子の四人だ。

オペレーターは前線で戦うことは無いが、トリオンに余裕があるならセーフティとして装備させた方が安全性は増すだろう。


オペレーターのベイルアウト搭載の可能性

次にオペのベイルアウト搭載について話題が上がった描写も見て行きたい。

ワールドトリガー27巻P151(集英社:葦原大介)

このコマの解釈は結構分かれそうな気もするが、課題の回答でオペがベイルアウトを使用する事に対して、特に疑念や反対する意見が出なかった事は一つの判断材料になりそうだ。

そしてこの意見が諏訪さんから出ていた事も興味深い。

何故なら諏訪隊もベイルアウトマットが戦闘員より多い部隊だからだ。
そして小佐野のトリオンは4だ。


オペのトリオンと作戦室マット数の比較

『トリオンに余裕があるオペレーターはベイルアウトを装備している』

今回の仮説が正しいなら、
トリオン4以上のオペの部隊はマットが多い
トリオン3以下の部隊はマットが戦闘員と同数
これらが両立するはずだ。

なので早速隊室のマット数とオペのトリオンを表に纏めたみた。

オペのトリオンと隊室のマット数の関係

言ったそばから例外が多い。(赤字)

だがいくつかの部隊は現実的な範囲で理由を説明できる。

まずはマットが4つある東隊二宮隊だ。

東隊と二宮隊のマット数が多いのは、過去に四人部隊だった名残で、隊員が減った後もマットを出しっぱにしてるからではないだろうか?

というのも、弓場隊の作戦室紹介では減った隊員のマットを片付けた事がわざわざ言及されていたからだ。

弓場隊 作戦室
神田の椅子やベイルアウト用マットは弓場が片付けた。新人が入ったらまた増やす予定。

ワールドトリガー21巻P132(集英社:葦原大介)

逆説的に、他の部隊は隊員が減ってもマットを基本出しっぱにしてる事にならないだろうか?

直近では第二期東隊で片桐・雪丸・桃園を擁する戦闘員が4人の部隊だったため、現東隊でもその時のマットをだしっぱで4つあると考えることが出来る。

二宮隊に関しては隊室に鳩原の私物を残している部隊のため言わずもがなだろう。

次に太刀川隊だ。

少し気になる考えがあるのだが、烏丸と唯我は同時期に太刀川隊だった期間があるのでは?

米屋
「しおりちゃんととりまるは 1年ちょっとまえまで本部にいたからな

ワールドトリガー5巻P96(集英社:葦原大介)

詳細は省くが、作中で年単位の話に『少し』や『ちょっと』というニュアンスが付く場合、およそ1~2か月の期間を表す事が多い。
つまり烏丸の異動は1年前の11月頃だ。

一方唯我は入隊グラフを見ると、1年半前?ぐらいに入隊している。
こちらも詳細は省くが、唯我の入隊は1年前の9月説が有力らしい。

つまり、烏丸が本部から玉狛支部に異動したのは、唯我入隊より後になるのだ。

唯我が訓練生期間をすっ飛ばしてボーダー入隊直後に太刀川隊に入っていた場合、烏丸と唯我は同時期の所属となりベイルアウトマットは4つ必要になる。

なんとなく烏丸と唯我は入れ替わりで太刀川隊に所属していたと思い込んでいたが、それを示す決定的な描写はない。

(20240722追記:太刀川隊エンブレム紹介のページに『唯我の前のメンバーはとりまるです』との記載あり。入替りのニュアンス有り)


つまり見方によっては太刀川隊も説に矛盾しない。


オペのトリオンと隊室のマット数の関係②

どうしても例外として残るのが風間隊三輪隊

風間隊は旧オペに宇佐美が居たが、トリオン1のため条件は変わらない。
そのため、これらの例外を除外するためには個別の理由を想像で補うしかない。

三輪隊にマットが5つ無い理由として…
●マットは作戦室に最大4つまでしか置けない
(各部隊に支給されるベイルアウトは4つまでだから?)
ベイルアウトは品薄なので、各部隊に支給されるのは戦闘員上限の4つまでで一律支給というイメージならどうだろうか?

那須隊や諏訪隊は3人戦闘員なので、余った一枠のベイルアウトをトリオンが高いオペレーターに付けてあげたという発想だ。
三輪隊は既に戦闘員が4人居るので、支給された4枠のベイルアウトを順当に戦闘員で埋めたから月見さんの分のベッドが無い事になる?

風間隊にマットが4つある理由として…
●宇佐美が徹夜で隊室にこもる時の仮眠用ベッドとして設置
(風間隊には他の仮眠ベッドが無い)


他にも明かされてない隊員の異動や増減、増員を見越した念の為のマット設置、本部部隊にも支部にも属してない隊員(雷蔵とか?)と混成部隊を組む際の一時的なマット受け入れ先など、細かい可能性を上げればキリが無いが、これ以上のアイデアが思いつなかったので今回の考察メモはここまでです。

今後単行本おまけで作戦室やその他設定が明かされた時に、はたして今回の説が補強されるか覆されるのか…?


あとがき

面白そうな仮説を思いついたものの、一貫した理屈を用意できず処理しきれない例外が多かったため、記事未満の考察メモです。

でももしこの説が通せる場合、マットが多い加古隊に関して小早川もベイルアウトが装備できるほどトリオンが高い事になる。すなわちお嬢がSE持ちオペである可能性が少しだけ上昇するかもしれない。

後は元戦闘員だった草壁の扱いがどうなっているかも重要な要素になると思うので、草壁隊作戦室も是非おまけに収録してほしい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?