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VIVANT考察

最終回を見終えました。いまだに消化不良ですが(笑)、よくも主役級をこれだけ揃えたな、というのがいちばんの驚きです。裏側の出演交渉・スケジュール調整は、本当に苦労されたと思います。
スタッフの皆さん、事務所のマネージメントの方に感謝ですね。

特に役所広司さんは主役じゃないと出演を受けないと聞きました。たしかに主役は堺雅人さんに見えますが、でも本当の主役は、作者が最も重要なメッセージを託したノゴーン・ベキ(役所広司)ではなかったかと思います。それは、ベキのこのセリフです。


「私の知る日本は、友人・隣人を大切にし、助け合いの心を持つ慈しみ深い国だった」

「だった」です。

過去形で語られていることに危機感を覚えなくてはいけません。
いまの日本はこうではないと憂いているのではないでしょうか。それで「憂助」なのかな?とも思いました。ふつう、名前を付けるなら「優助」でしょう。なのに「憂助」。。。

別班、公安、国際テロ組織、海外利権、ドラマの入り組んだ縦軸・横軸は複雑すぎて整理できません。でも、いろんな得体の知れないものに、いまの日本は侵されている、このままでは日本は日本でなくなっていく。
そんな日本の危機的状況に、ドラマは警鐘を鳴らしているのではないでしょうか。
憂助(堺雅人)がこう教えてくれています。

「眼光 紙背に徹す」

目の前の表層だけを見ずに、きちんと裏側を読み取れ、と。


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