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ニッポンいま昔  ~睦月(むつき)~


旧暦(陰暦)で1月のことを「睦月」というのは、皆さまご存じのことでしょう。

その睦月の語源や由来は諸説ありますが、そのうちのひとつに、新たな年を迎え身分も年齢も関係なく、お互い往来し仲睦まじく新年の良き日を祝い過ごす月である、という意味の「睦び月むすびつき」が訛って睦月となったという説があります。

新しい年を迎え、清々しい気持ちで心を新たに、この一年をどう過ごそうか?そんなことを考えつつ、美味しいものを食べて談笑しながら身近な人達の大切さと有り難さを感じ感謝する…そうして、また1年無事に過ごせるよう、笑顔で暮らせるように祈る

「睦月」という言葉には、そんな、お正月の温かな様子と皆が心穏やかに過ごせるように、との願いが込められているように感じます。

昨年は、コロナで人との物理的距離を保たなくてはいけない事が多くなったからこそ、人との繋がりや大切さ、その必要性を今まで以上に感じた方が多かったと思います。私もその一人でした。

そのせいか、今年は睦月という文字が何だか今までになく胸にグッと来ました。

時代が変わり、その生活様式も変わり、お正月という日本を代表する年中行事の姿さえも変わってきているけれど、お正月を迎える人々の心と願いは今も昔も大きく変わることはないのかもしれません。




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