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 みなさんは記憶についてどれくらい考えたことがあるでしょうか。身近な言葉に短期記憶、長期記憶、度忘れといった「自覚のある」物忘れと「自覚のない」記憶障害が挙げられます。今回は、そもそも記憶とは何かというところから、記憶していく過程を解説し、最後に記憶力を伸ばす方法をいくつか紹介します。

 広辞苑を引くと、記憶とは物事を忘れずに覚えている、または覚えておくこと。また、その内容。と記載されています。先に挙げた「自覚のあるなし」が区別されず簡易な表現となっています。

 定義が分かったところで、記憶していく過程に着目して科学していきたいと思います。記憶した結果として現れる、「短期記憶」と「長期記憶」の違いは、物事を覚えた際に、脳内の神経細胞でタンパク質の合成が起こったか起こらなかったかによると考えられています。長期記憶の形成には、神経細胞と神経細胞がタンパク質を介して接合される必要があります。そこで必要となるのがRNG105という分子です。

 それでは、実際の生活の中ではどのようにすれば記憶力が向上するかみていきましょう。「頑張らなくていい英単語記憶法」の著者・西澤ロイ氏は、覚えようと努力している限り記憶できないと述べています。記憶できないことでストレスを抱えるとしんどいですよね。それよりも、記憶できた範囲のものを思い出す作業の方が重要だといいます。また、医学博士の江田証氏は「自分は見た目がいい」とか、「自分は性格がいい」といった「優越幻想(ポジティブ・イリュ―ジョン)」が記憶力を向上させると述べています。食べ物でいうと油分や脂肪分は大敵で青魚やカカオが大変に有効だと述べています。

参考サイト、物件:広辞苑、https://academist-cf.com/journal/?p=6660、https://info.ninchisho.net/symptom/s20、頑張らなくていい英単語記憶法

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