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骨延長にどのような手術方法がありますか?

骨延長手術ではさまざまな方法があります。骨延長手術が開発された時点から現在に至るまで次々と新たな手術法が開発され、最初の古典法と比較して患者さんにとってより快適で、合併症リスクが少なく、日常生活に戻る期間がより少ない近代的な手術方法が人気を高め、より多くの患者さんに選ばれるようになりました。主な手術方法は以下の通りです:

プリサイス2.2法
この手法は、トルコで非常に数少ない医師によって実践されている手法です。 モーター駆動の骨髄内釘が髄腔(骨の中)に取り付けられています。 この医療用の釘は髄腔に挿入され、外部装置を使用しないので目立たず、傷跡も少ないです。この手法での延長は遠隔装置で行われます。プリサイス2.2法は、最も快適な手術方法の1つです。ただし、プリサイス2.2法の最も大きなの欠点は、患者さんが治療期間中に歩行時間の許容範囲を超えて歩行したり、立ったり、手術対象部位に体重をかけたりすると、装置の内部メカニズムが機能しなくなる可能性があることです。この間、患者さんは車椅子を使用しなければなりません。延長プロセスが完了すると、患者さんはあまり経たないうちに歩けるようになります。

LON法:
この手法は、手術費用を考慮するとより手頃な手法で、創外固定器の早期除去の利点により、患者にとって最適な手術方法の一つです。私たちの患者さんの約70-80%は、身長を伸ばすためにこの手法を選んでいます。LON法では、イリザロフ法やホーリーフィックス法と同様に創外固定器と、プリサイス2.2法と同様に骨髄内釘が使用されます。骨髄内釘を使用することで、延長に費やす時間が大幅に短縮され、患者の快適さが向上し、患者さんの日常生活への帰還がはやくなります。
X線撮影で、ある程度の癒合がみられたら、延長過程終了後2-4週間で外部装置が取り外されます。目標の延長量によっても異なりますが、骨延長手術から創外固定器の取り外し手術まで3-4か月かかります。その後患者さんは日常生活にすぐに戻ることができます。骨髄内釘は、外部装置が除去された後、骨が完全に治癒するまで骨を保持します。骨が完全に治癒してから約1-1.5年後、骨髄内釘も除去されます。釘はとても簡単なオペレーション(約30分)で取り外され、術後の回復も早いです。

ホーリーフィックス法:
ホーリーフィックス法は完全外部法ですが、イリザロフ法よりも新たな手法で、言い換えるとイリザロフ法が改良された手術法です。手術部位・骨の外側から金属ピンで脚に取り付ける棒の形をしている金属製の外部装置が使用されます。 この装置は、イリザロフ法で使用される創外固定器よりもコンパクトで軽量です。患者さんは毎日、外部デバイスのキー(ネジ)を回して延長が行われます。これは最も費用のかからない方法ですが、大きな欠点は、骨が完全に治癒し、自力で歩けるようになるまで、つまり脚に体重を抱えられるようになるまで9-12か月かかることです。患者さんは、外部デバイスを装着したまま、歩行、睡眠、またはその他の日常生活の動作を行う必要があります。この長い期間は、多くの患者さんにとって不快でストレスの多い期間です。

イリザロフ法:
イリザロフ法は、骨や軟部組織の延長や変形の矯正を目的として開発された整形外科技術で、主に複雑な骨折や開放骨折の治療に広く使用されています。イリザロフ手技は、知られている最初の「骨延長」方法でもありますが、現在骨延長に使用される方法の中で、より快適でコンパクトな方法もあるため、医師たちはこの方法を美容目的(事故などにより起こる変形の矯正ではなく、美容整形の一種として身長を伸ばす目的)で使用することはめったにありません。

プリサイスストライド法
この手法は、現在利用可能な方法の中で最先端で高度な技術を持つ方法とされています。プリサイスストライド法は、プリサイス 2.2法の改良・発展版であり、プリサイス2.2法と同様に、骨髄内釘とリモートデバイスを使用して定期的に延長が行われます。この手術法の主な利点は、延長中に歩行できるということです。そのおかげで、骨延長過程を一刻も早く終えて日常生活(仕事、勉強など)に戻ることができます。


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