見出し画像

ミスコンを考える

こんにちは🍁
すっかり寒くなり、こたつを出そうか既に悩んでいます💭

今回のnoteではミスコンについて書いてみようと思います。

ミスコンの歴史

ミスコンはいつ、どんな目的で始まったのか歴史を紐解いていこうと思います。

そもそもミスコンとは何なのか。
「ミス」という名前の通り、未婚の女性を対象にして一般的には容姿の美しさを競うコンテストです。

最近では「内面」も評価基準にしたコンテストも出てきていますが、やはり見た目で競うコンテストという印象が強いですよね。

日本最古のミスコンは、1891年に行われた芸者さんの写真を並べて投票するというイベントだったそう。
一般女性を対象にしたものは1907年に初めて行われたそうです。

そして「ミス日本」として国という規模で行われるようになったのは1950年。
当時の目的は、アメリカからのWWⅡ後の救援活動への感謝と日米の友好親善を行う女性親善大使の選出でした。

意外なことにミスコンが広がり始めた当初、コンテストの目的は「○○娘」といったアイコン的存在やキャンペーンガールを選出することがミスコンの目的でした。

この頃から町おこしなどを目的に日本各地でミスコンが行われるようになりますが、当時から批判はあったようです。

ある調査によると審査員の7割が男性であったこと、またほとんどのコンテストで年齢制限を18歳から25歳と設定していたことから、男女の搾取ー被搾取の関係を作りだすといった批判やルッキズムエイジズムの観点からの批判もありました。

そして1989年には大きなミスコン反対運動が起き、経済活動の一環としてミスコンを積極的に行う雰囲気ではなくなっていきました。
さらに、ミスコンを利用せずとも個人で有名になる方法が増えたことから、応募者が減っているという現状もあるそうです。

そんな中、大学ミスコンだけは目に見えて衰退することはなく、現在も続いているのはなぜなのでしょうか。

大学ミスコンの歴史

大学ミスコンがブームになったのは1970年代。
大学ミスコンを始めたのは、今でも毎年盛り上がりをみせる青山学院大学でした。

こちらも始まった当初から女性の性的搾取ではという批判もあったそうですが、1990年代から2000年代にかけての「女子大生ブーム」と相まって大学ミスコンがブランド化していきました。(女子大生ブームという言葉にも違和感を感じざるを得ませんね、、、)

そして何と言っても大学ミスコン=女子アナの登竜門という印象が強い。
地域のミスコンと異なり、ここに大学ミスコンの価値があったことで廃れずに続いてきたのでしょう。

ところがここ数年、大学ミスコンにも変化が起こっています。
ICUは2011年に多様性の尊重にそぐわないとしてミスコンを廃止。
上智大学は見た目ではなく内面に審査基準をおいたコンテストを今年から始めました。

そして東大では、出場者がSNSでミスコン内でのセクハラについて発信したことで話題になっています。

ミスコンへの批判と支持

このようにミスコンは様々な変化を辿っているわけですが、個人的には人間を曖昧な基準で評価して順位をつけるというのは心地よいものではないと感じます。
今までは一種のエンターテイメントとして受け入れられてきたのかもしれませんが、多様性が叫ばれる現代の価値観にミスコンはそぐわないのではと思います。

現に、ミスコンへの批判内容も始まった当初から変化してきています。
1970年代は、「女性差別である」という点でミスコンが批判されていたことから、ミスターコンテストを行うこと、女性審査員を投入すること、「ミス○○」ではなく「観光大使」といった名前にするなどして改善してきました。

しかし最近は、「ミス=女性らしさ」「ミスター=男性らしさ」といったジェンダーを再生産することへの批判や、女性、男性という枠組みでしか語られないことによる多様性の排除に対する批判が起こっています。

こうした批判に対してどのような変化が起こるのかは今後注目していきたいと思っていますが、先に挙げた上智大学はその良い例かと思います。

「どうやって審査するんだ」といった懸念の声も見られますが、柔軟に新たなことに挑戦する姿勢は素晴らしいなと思います。

また、現在ミス東大にエントリーしている根本さんは「かがみよかがみ」というメディアでこのようなことを語っていました。

ミスコンって、顔だけじゃないと思っているんですよ。どれだけインパクトを与えられるか、人の心を動かせるか。それが顔の人もいるだろうし、私は「あれ変な人がいるぞ」って思ってもらうことだと思っています。

記事からは、彼女がミスコンを自分らしさを表現する場としてポジティブに捉えている印象を受けました。

ミスコンのこれから

こうして調べていく中で、容姿のみで判断するというミスコンは終わりつつあり、インフルエンサー発掘コンテストのようなものになっているように感じました。

その場合、学問を学ぶ場である大学でわざわざこれを行う意義はあるのか?など考える余地はまだまだ湧き出てきます。

ミスコンにとどまらず、よく考えたらおかしいものは世間にありふれていると思います。
生まれたときから存在するからと言って受け入れるのではなく、クリティカルに考えていきたいですね。

[ちなみに]高校でのミスコン

ちなみに、皆さんの高校にミスコンはありましたか?
私の高校にはなかったのですが、周りの高校では文化祭のメインイベントとして開催されていたので高校でのミスコンは一般的なのかと思っていました。
そこでWannaBeMEのTwitterでアンケートを取ったところこのような結果になりました。

やはり私の地域が特殊だったようです、、。

当時はなんでほかの学校はやっているのにうちの高校はやらないんだと思っていましたが、よく考えたら高校時代から容姿で判断することをエンタメにしているのは恐ろしいことだなと感じます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?