見出し画像

ガラパゴス諸島に不妊化した蚊を10万匹放出する計画を発表した件について

@ニュース分析

エクアドルは10日、ガラパゴス諸島に不妊化させた雄のネッタイシマカを10万匹放出する計画を発表しました。目的は、デング熱、ジカ熱、チクングニア熱などの感染症を媒介するネッタイシマカの繁殖を抑制することです。

これはいわゆる、「不妊放虫法(ふにんほうちゅうほう)」と呼ばれる方法で、人工的に不妊化した害虫を大量に放すことで、害虫の繁殖を妨げるのです。これは現在のところ、特定の害虫を絶滅させる、ほとんど唯一の方法となっています。また、薬剤散布とは違って、他の動植物への影響を抑えつつ、特定の害虫のみを狙い撃ちできます。

人工的に不妊化させる方法としては、放射線や遺伝子組み換えが利用されていて、実際に不妊放虫法によって沖縄のウリミバエやゾウムシを根絶することに成功しています。

このように聞くと、不妊放虫法は害虫を思い通りにコントロールできる素晴らしい方法のようにおもえてきますが、実は不妊放虫法を成功させるためには、いくつものハードルがあります。

一つ目のハードルは、人工的に大量に生産・不妊化できる必要がある、ということです。これは、野生個体を超えるほどの数を生産する必要があるためで、沖縄のウリミバエの時は約530億匹が生産・放虫されたと言われています。

2つ目のハードルは、ターゲットとする害虫が隔離された場所にいるか、極めて移動性が低い必要がある、ということです。これまで不妊放虫法が行われた場所(沖縄)や、今回のガラパゴス諸島のように、限定された地域、言い換えれば大陸や日本本島から隔離された場所でないと、不妊放虫法を成功させることが難しいのです。

3つ目のハードルは成虫が被害を出さないことです。これは、人工的な放虫によって、害虫の個体数が一時的に倍増するからです。例えば、幼虫が農業害虫で、成虫が花の蜜を吸うような昆虫であれば問題は生じません。ちなみに不妊放虫法に使われる、不妊化させたオスのネッタイシマカは、人を刺したり、感染症を拡散しないようになっています。

少なくとも、上に書いた3つのハードルを乗り越えないと、不妊放虫法の成功は難しいのです。今回のガラパゴス諸島での不妊放虫法の取り組みでは、2つ目と3つ目のハードルは大丈夫だと思いますが、問題は1つ目の大量生産です。ついでに言うと、島にいるネッタイシマカの数および分布を推定することも重要です。

今回の取り組みでは、ネッタイシマカを大量に飼育し、放射線で不妊化するプロジェクトを6年前から行っているそうなので、ネッタイシマカの不妊放虫法による根絶が期待できそうです。

@わんこふの日記

昨日は朝からバスで新居へ移動しました。大きい荷物(冷蔵庫とか洗濯機とか)はヤマトの単身引越しパックで運んでもらって、段ボール類はゆうパックで郵送しました。自分で運ぶ荷物が少なくて楽ちんでした。

夜は「桜そば」を初めて食べました。桜そばは見た目が鮮やかで、桜の葉の匂いがしました。たまには桜そばも良いですね。

桜そば(なめこと鶏肉をのせました)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?