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大学は無償化するべきか否か

公明党は「大学などの高等教育無償化の対象拡大を目指す」ことを提言に盛り込むようですが、私は大学の無償化に反対です。

なぜなら大学の無償化は大学間の競争を妨げるものであり、学生側にとってもデメリットの多い政策だと思うからです。仮に大学の無償化が進んだ時にどうなるかを考えてみましょう。おそらく多くの高校生は「無料で大学に行けるならとりあえず行っておこう」となると思います。そうなると少子化などの影響で倒産するはずだった人気のない大学も生き残ることになります。

つまり大学の無償化が進むと、本来は起こるはずだった大学間の健全な競争が妨げられ、学生に提供するサービスや研究レベルが低いままの大学が量産されます。これは学生にとっても嬉しくないはずです。せっかく若いうちの4年間という貴重な時間を使って大学に行ったにも関わらず、周りには意欲も能力も低い人が溢れ、教育や研究のレベルも低いとなれば本当に時間の無駄です。そしてほとんどの人が大学に進学するとなれば、就職などの際にも大卒という肩書はなにも意味をなさないでしょう。

大学が身銭を切って行くものならば、学生も親にお金を払ってもらって行く価値があるのかと真剣に考えますが、無償化されればその機会も奪われます。そもそも目的も能力もある人は給付型の奨学金を貰いながら大学に行けばいいのです。

以上のように大学の無償化拡大は、大学間の健全な競争を妨げ、かつ学生に対してもデメリットの多い政策だと思います。よって私は大学の無償化には反対です。

@わんこふの日記

昨日はクリント・イーストウッド監督の硫黄島2部作「父親たちの星条旗」と「硫黄島からの手紙」を観ました。この硫黄島2部作はアメリカ側から見た硫黄島の戦いと日本側から見た硫黄島の戦いを描いたものになります。

最初に「硫黄島からの手紙」を見た時はクリント・イーストウッド監督の作品だとは信じられませんでした。よく日本側から見た戦争を違和感なく撮ることができたなぁと思います。「グラン・トリノ」や「マディソン郡の橋」、最近だと「運び屋」なんかも良いですが、「硫黄島からの手紙」もそれらに並ぶくらい良かったです。あと渡辺謙さんと二宮くんも役にはまってました。今年映画館で観た「ラーゲリより愛を込めて」にも二宮くんが出ていましたが、戦争を描いた映画で主人公を二宮くんに演じさせるのは大正解ですね。

「父親たちの星条旗」は作品としてはそれほど面白いとは思いませんでしたが、インディアン(アメリカ先住民)への差別が描かれていてイーストウッドっぽいなと思いました。アングロサクソン系、つまりイギリスにルーツを持つ移民が多いアメリカにおいて、マイノリティの人々が差別・迫害される闇の部分もあるのがアメリカの実情でしょう。それで言うと、黒人への差別なんかはよく取り上げられるんですが、インディアンやアジア人への差別については映画でもあまり見かけません。しかし「グラン・トリノ」しかり、そこを取り上げるのがイーストウッド作品ですね。

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