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アディダスが女性用水着のモデルに男性を起用した件について

アディダスが女性用水着のモデルに、生物学的な性別が男性と思われる人物を起用したことで波紋が広がっている。同社が「偏見のない表現の自由を促す」とする一方、米国の元競泳選手の女性が「女性を排除している」とツイートするなど否定的な声が広がり、米ツイッターでは一時「Boycott Adidas(アディダスをボイコット)」がトレンド入りした。

アディダスが女性用水着のモデルに男性を起用した件で否定的な意見が広がっている件ですが、僕は全然問題ないと思っています。

なぜなら、女性用とか男性用というのは、単に買い手側が商品を買いやすいようにカテゴライズしているだけであり、カテゴライズ通りに商品を使うかどうかは別問題だからです。今回の女性用水着に限らず、例えば男性がレディース用のフレアパンツをはいたりすることもありますよね。

「女性用水着を男性(トランスジェンダー)が着ても何も参考にならない」とか「どんな人がモデルになろうがいいと思うけど、買う側にとって重要なのは着用イメージ、サイズ感」という意見もありますが、そもそも万人にフィットするモデルなんて存在しないし、ホームページに行けば詳しいサイズの説明なんていくらでもあります。さらに言えば、今回の男性モデルの起用は、女性用水着の着用イメージを伝える目的ではなく、「スポーツや文化のあらゆる分野で(中略)偏見のない表現の自由を促進する」のが目的だとアディダスが声明を出しています。

サイズ説明

なんとなく嫌悪感を感じる、という理由で批判している人も沢山いますが、今後はその価値観をアップデートするべきだと僕は思います。現在は批判的な声が多いようですが、数年後にはこれが逆転していくからです。

余談ですが、アディダスは今回のような先進的な広告を出すことで、「顧客の反応を見る」というリトマス試験紙的な役割と、「企業のブランドイメージアップ」を狙っていたのではないかなぁと感じました。今日は以上です。

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