Twitter 休眠アカウント削除の影響と狙い
今日のテーマは「ツイッターの休眠アカウント削除の影響と狙い」です。
結論から言うと、休眠アカウント削除は以下のような影響を与えると思います。
・古参ユーザーほどフォロワーが減る
・追悼アカウントビジネスが始まる(かも)
・これまで使えなかったユーザー名(@から始まるやつ)が使えるようになる
また、休眠アカウント削除の狙いとしては、
・休眠アカウントを維持するコストの削減
・ユーザーと広告主からの信頼を高める
・アクティブユーザーを増やす
という点が考えられます。
休眠アカウント削除の影響を考えていくと、フォロワー数が減るというのは間違いなく言えるでしょう。どのサービスでも、アカウントの数より、アクティブな(つまり定期的にログインする)アカウントの数の方が少ないからです。ついでに言うと、非アクティブユーザーを多く抱えている(であろう)古参ユーザーほどフォロワーが減少すると思います。
また休眠アカウント削除に伴って、故人のアカウントが削除されるんじゃないかという懸念もありますが、これに対してはなんらかの対策を打ってくると思います。なぜなら、2019年にイーロン・マスクが休眠アカウントの削除を示唆した時に、この批判が殺到し、故人のアカウントを保護する方法を確立するまでは休眠アカウントの一斉削除を行わないと明言しているからです。
例えばFacebookでは家族や友人のリクエストに応じてFacebookユーザーが死亡した場合に「追悼アカウント」に変更する機能がありますが、Twitterでも同様の機能や、もしくはサブスクでお金を払えばログインがなくてもアカウントを維持するという「追悼アカウントビジネス」を始めるのではと僕は予想しています。
また休眠アカウント削除によって何億もの数のユーザー名が解放されるので、これまで取得できなかったユーザー名が使えるようになるかもしれません。なので、休眠アカウント削除直後はユーザー名の熾烈な奪い合いが起こるでしょう(笑)
次に休眠アカウント削除の狙いを考えていくと、一番大きいのは休眠アカウントの維持にかかるコストの削減だと思います。休眠アカウントは広告閲覧による収益をもたらさないのに、データの維持費はかかりますからね。とはいえ、みんなフォロワーが多い方が嬉しいし(非アクティブでも!)、プラットフォーマーとしてもユーザー数が多い方が影響力が大きいので、休眠アカウントの削除に踏み切れる経営者はなかなかいません。CEO就任直後に半分の社員を解雇するほどの実行力をもつマスクだからこそ出来る事です。
他にも休眠アカウント削除の狙いとして、実際以上にフォロワーの数を多く見せている人を排除し、ユーザーや広告主からの信頼を高めること。しばらくツイッターを使っていなかったユーザーに、ツイッターを再開するきっかけを与えること。この2つも狙いとしてあると思います。
まとめると「休眠アカウントの削除」は、ランニングコストを削減し、さらに追悼アカウントビジネスや質の高い広告の増加によって売上をアップさせる一石二鳥な取り組みです。「休眠アカウント削除」には批判も多いですが、僕はツイッターの新陳代謝を促す良い取り組みだと思います。
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