ノートを描く

武蔵野美術大学大学院造形構想研究科クリエティブリーダーシップコース
クリエティブリーダーシップ特論Ⅱ 第1回 三澤直加さん
2020年5月18日

まえがき
 今日は、M2初めての授業の日、授業内容についてのエッセイを書く前に、言いたいことがある。2020年は特別な年だ。元々4月から開始する予定の新学期は突然に起こった新型肺炎コロナの影響で延期することになった。
 さらに、授業の形も従来とを大きな違いがある。9月までの授業はほぼオンラインで行う。それは、私だけではなく、他の学生さんにも、先生達にも、あまり経験がない授業だと思う。「新鮮、面白い、オンライン授業資料が見やすい…」「現場感がない、インタラクションが難しい、回線が悪い…」様々な声があるが、今年の特別な環境で、皆にとって苦境か挑戦か、あるいは良い機会か、試していくしかないと思う。そうしたら、変わった新たな環境の中で、自分に似合う生活や学習方法が見つけるだろう。
 皆さんも、コロナ気をつけ、充実した日々をすごすことを望む。

クリエティブリーダーシップ特論Ⅱ第1回目のゲストは株式会社グラグリッド代表取締役/ビジョンデザイナーの三澤直加さんである。
三澤直加は金沢美術工芸大学にてプロダクトデザインを学ぶ。受注型のデザインから、共創型のデザインプロセスの実現を目指して、自ら会社を立ち上げる。

今回、三澤直加さんのお話を伺い、描きは巨大な力として創造的な思考法、共創する活動の中で活用できることがわかった。私自分もアニメ、イラストを学んだいて、昔は絵を描くために描くことが多いが、今回は三澤直加さんが紹介していただいた事例は幅広い領域で応用した。
「これからを書きつくるお仕事」の5cases
1、未来のことを考える、創造的思考法を教える
2、思いを伝え合い、未来の地図をつくる
3、自分の心に問いかけるツールをつくる
4、理想的な未来の体験を関係者と共創する
5、地域の魅力を発見し、ブランディングする
5casesの中で、私一番好きなのは、新宿区の落合第六小学校「みらい科」授業の例は小学校の教育についての実験である。このcasesは小学生にノートの概念から解放する。ノートを「書く」ではなく、ノートを「描き」という既存のノート概念から解放する。また、小学生にたとえる楽しさを知ることで、創造力を発散する。最後、いろんな書き方を見ながら、学んでいく形で、子供に素敵な学習方法を教えたと思う。確かに、共創は大人ではなく、子供から育成するのが大事なことで、さらに、子供の成長の道の中で、共創現場はとても貴重な経験だと思う。