好きなことで、生きていく

武蔵野美術大学大学院造形構想研究科クリエティブリーダーシップコース
クリエティブリーダーシップ特論Ⅱ   第2回   小川 悠さん
2020年5月25日

今回、クリエティブリーダーシップ特論Ⅱの2回目に小川悠さんのお話を伺った。

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特別な自己紹介
小川悠さんの自己紹介は、まず「5 8 5 4 2 8」という数字しか見えなかった。「この数字は何ですか」小川悠さんの質問とともに、皆さんもその数字の意味を推察する。実際は、その数字は小川悠さんの経歴の年数割りでも言える。横浜で生まれ、5歳から英国ウェールズで8年間の小学と中学生活を過ごしていて、その後の5年間は日本に戻って、東京の中学と高校に入った。また、4年間で早稲田大学のロボット工学、2年間で東京大学のイノベーション学を学習していた。卒業した後、会社で仕事の経歴がないが、東京大学の教職員をやりながら、自分でi.clubを起業した。今の小川悠さんは教育デザイナーとして全国の中学生、高校生にイノベーションを教えている。
イノベーションとは?未来をつくるアイデアとは?
「イノベーションはどう説明しますか。未来をつくるアイデアはどうのようなアイデアですか。」小川悠さんの話の中で、未来をつくることはアイデアはいままでの価値観、行動、習慣を新しくなる。ここは面白い事例がある。雪のまちは除雪することはかなり大変なこと、だが、イノベーションの力で除雪はエキササイズになる。専門家より適度な指導によって除雪することは健康に良い運動になる。さらに、毎日のつらいことは楽しくなる。要すると、イノベーションは人々の価値観・行動・習慣が変化し、アイデアを出し、普及させ、未来をつくることだと小川悠さんの観点だ。

未来をつくるアイデアを出すための手順
今回の話しの中で、イノベーションの作法という概念がある。小川悠さんが提出した課題と同じように私も「イノベーションの作法を学んだことがない…」。未来をつくるアイデアを考える時に「どこから始まるのか」という問いがよく自身から出てくる。今回小川悠さんが説明していただいた手順はご参考になる。手順1、「作りたい未来を考える」テーマを探究し、起こしたい価値観・行動・習慣の変化を考える。手順2、「アイデア」を発想する」世の中のアイデアをヒントに、起したい変化のアイデアを考える。手順3、「変化の場面を確かめる」アイデアによる変化の場面を確認し、実現に向けた最初の一歩を考える。

好きなことで、生きていく
好きなことで生きていくために、自分の旗を立てられることが大事だと小川悠さんが思っている。まず、自分の旗をもつ力(自分の「好き」から生まれる問いを立てられること)。次、だれも立てていない場所に旗を立てる力(自分が「イノベーション」を創造できること。
自分が好きなことで生きていくことは本当に言うよりやるのは難しいと思うが、まず、好きなことを自信で大きな声で口に出して、それは自分の旗をたつ重要な第一歩だと考えている。