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カナミックIRセミナー参加レポート

4月22日11時から開催されたログミーファイナンスで開催されたカナミックネットワーク(3939)のIRセミナーに参加しました。

カナミックの展開する医療・介護事業所向けのソフトは巨大な市場であることに加え介護の世界はDXがまだ進んでおらず今後ますます業績を伸ばしていく余地があります。

印象に残った箇所をピックアップしたいと思います。

介護ソフトは開発力×法改正のキャッチアップが大変

介護保険は3年に1回、医療保険は2年に1回法改正があり、ベンダーはソフトの開発力だけでなく業界の法改正についていかなくはいけません。
これがとても大変でソフトを提供している競合企業は以前は250社ほどあったが今は100社ほどに減ってきており法改正の度に撤退する企業が増えている。

地域連携はカナミックの強み

地域包括などの自治体への導入はナンバー1。自治体に導入されることでその地域の企業がカナミックを導入してくれる。導入の決め手は利用者に関する情報がサービス事業間で連携できること。

介護業界は1人の利用者に対して訪問介護、ケアマネージャー、訪問看護、デイサービスなど複数の別のサービス提供者が支援をする。毎月利用者の予定を送ったり、数ヶ月に1回各社で利用者の情報を共有するための会議を開いたりする際のやり取りは電話やFAXなどアナログな方法で行われていたりする。カナミックはサービス毎にフルラインアップでソフトを提供しているのでカナミックユーザーであればカナミック上で情報のやり取りができ介護・医療業界の業務効率化に圧倒的に貢献ができる。

広告にはほとんどお金をかけず、地域を攻略していくことでシェアをどんどん伸ばしている。

フィットネスジムはカナミックの資産を活かせる事業

フィットネスについても触れていました。投資家の中には介護ソフト屋のカナミックがなぜフィットネス?と思った人も多かったと思います。私も思っていました。

カナミックを提供していると「65歳前に〇〇のような状態だとほぼ要介護状態になる」などのデータがどんどん蓄積されていきます。
要介護状態になった人のデータをたくさん持っているので、要介護になる前の人にそのデータを用いて長く健康に生きていけるようにジムを提供していくわけです。

普通の筋トレジムとは違い…

圧倒的にかっこいい×24時間で月額費用が安価×カナミックならではのデータ活用しQOLに寄与する

という点が選ばれる理由とのことでした。

また、ジムもストック型ビジネスで介護ソフトほどではないですが収益性は高いとのことです。

https://bthefit.com/news/post-7944

買収前のアーバンフィットの業績(直近21年は出展加速のため赤字)

少数精鋭体制を継続

カナミックは単体で70名ほどの企業で少数精鋭。人を確保すれば利益が上がるというような人月の企業にはしたくなく、人が増えなくても利益が伸びていく企業にしたいとのこと。

少数でも利益が出るから給与を挙げられる余地が出てくるしクリエイティブになれるみたいなことも言及していました。

この考えは少子高齢化で人口がどんどん減っていく昨今の日本に合っていると思います。

一方アーバンフィットでは人員が必要。ただしフランチャイズなので採用のリスクはフランチャイズ企業が負う。そしてそこまで人が必要なビジネスモデルでもない。

社長がキレキレ

カナミックの山本社長は元富士通のエンジニアで他の動画をYoutubeなどでも拝見していますが、地に足がついておりバランスの取れた経営者だという印象です。

社長が介護業界出身でもなく、ファイナンス出身でもなくエンジニア出身というのがカナミックという企業の強みではないかと思います。
通常介護ソフトはデイサービス専門、訪問看護専門など1業種に特化して開発をしている企業がほとんどです。様々なサービスのソフトを開発し、かつ連携機能を持たせるのは富士通のような大規模な開発環境にいたエンジニアクラスでないとなかなか難しい構想も開発体制の構築も難しいでしょう。

また、創業者は広告業界にいたお父様(介護保険のCMも担当したとのこと)ということで、介護保険が始まる時期に参入していたというのも大きいと思います。お父様が元々初めてくれていたおかげで後から経営に参画した現社長が将来のことを意識して富士通などでキャリアを積んで、参画後に一気に改良していったのではないかと思います。

まとめ

走り書きですので若干発言と異なる部分もあるかと思いますが数年後が楽しみな会社でホルダーとして改めて将来の可能性を感じました。



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