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大企業はいずれPalantirを導入せざるおえない

AI関連銘柄として注目を浴びているPalantir。

同社は軍事用システムと大企業向けシステムの2つのサービスを展開しておりどうしても軍事用事業の側面ばかりが日本の投資家の間で語られている印象があり大企業向けのシステムの側面については十分に語られていません。

今回はPalantirを導入した大企業の事例を交えてそのインパクトを紹介したいと思います。

Panasonicエナジーの事例

直近のCNBCでのAlexCarp CEOのインタビューでも紹介されていたパナソニックの導入事例は日本からグローバル展開している大企業であれば食いつきたい内容だと感じました。(動画内4:40くらいから)

・パナソニックのバッテリーにはバッテリーに組み込まれた各部品それぞれに膨大なマニュアルがある。
・本社には入社30年にもなるベテランがいるがアメリカの支社には高校を卒業したばかりの何も知らない社員もいる。
・故障時にはどこが壊れているのか?何が原因で壊れているのか?ベテランでないとわからず経験を積むためには膨大な時間が必要。
・Palantirのシステムは膨大なマニュアルを全て読み込みChatGPTのようにLLMで質問をすれば解決策を提示してくれる。
・高校卒業したてのスタッフがベテランでないとわからない故障の原因をつきとめ作業ができる。これがこのPanatirのシステムが提供するインパクト

Alex Carpの発言からのまとめ

Apple Vision Pro × Palantir

さらにVision Proを活用した事例をAIPConという同社のイベントで紹介しています。

・Vision Proをかけるとバッテリーの故障箇所を表示してくれる
・同様の箇所の故障履歴や対応結果などを表示してくれる
・過去の故障履歴や対応策などから最適な解決方法を提案してくれる。
・技術者の対応はその場でレコードされシステムはどんどん賢くなる。
・本来であれば入社してから3ヶ月〜6ヶ月修理の方法を学ぶのにかかったが技術者の学習スピードを早くしてくれる。

動画の意訳

実際に業務に大きなインパクトを与えるAIサービス

今回はパナソニックの事例ですがPalantirのホームページやYoutubeチャンネルには導入事例が山ほど紹介されています。

どれも企業の業務の課題をAIを活用して大きく改善しているのがわかります。また、大企業にとって企業で最も重要なデータを丸ごと預けるには信頼が大切です。信頼という面においてPalantirほど信頼できる企業はなかなかありません。Palantirは「私たちはクライアントのデータにアクセスしない。所有しない」「西側の国と対立する国にはサービスを提供しない」と明言しておりユーザーのデータを活用してどんどん業態を拡大するGoogle,Amazon,Metaなどの大手テック企業とは異なる社風であることがわかります。

同社の提供するAIPやFoundryはさまざまな用途に活用でき導入には多額の導入費用が必要ですが大企業にとっては導入しない理由がないほどメリットが大きくかつ他社ではなかなか提供できないメリットを与えているかと感じました。

この記事がPalantirの事業内容を理解するのに役立てば幸いです。

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