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また電気代が上がってきたと聞いて、おれは1年前のこととホープ社に思いをはせる

電力料金、また跳ね上がってしまう

電力の卸売り価格が11月としては過去最高を記録した。JPEXの平均取引価格は11月平均が18.5円/kw。昨年の3倍の水準となっている。

電力高騰と言えば、今年初頭のやつ。

ピークには200円/kwを超えたというのも記憶に新しい。基本的にはこれらの現象の犯人はLNG。寒くなるとひっ迫する。これにより、市場連動型プランの人は通常の10倍以上の電気代を払う羽目になったとか、そういう感じの話だった。今年の冬は重大なトラブルなく乗り切れるのだろうか。ちなみに、大阪市は1億円ほどの電気代を踏み倒そうとしたが、失敗したようだ。

ところで、電力高騰と言えば、ホープ社である。同社のエネルギー事業は、電力市場から電力を調達し、需要家に供給するもの。大雑把に言って仕入れ値である電力卸売り価格が直撃した。

その結果、売上総損失60億というエポックメイキングな決算を公表するハメになった。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/6195/tdnet/1956529/00.pdf

これは、自分の中では、プロスペクト(現ミライノベート社)の負の売上高67億円(2019年3月期)に次ぐ、記憶に残る素晴らしい決算としてランクインしている。他人の会社には言いたい放題である。

そんなホープ社。最近ついに65億のインバランス料金を完済したという。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/6195/tdnet/2057262/00.pdf

様々な声はあろうと思うが、こころ折れずに生きのこっているのはスゴイ事だと思う。

そんなさなかの電力高騰。2021年11月の平均調達単価は21.64円/kWh。平均販売単価は15.34円/kWhと、またしても逆ザヤをキメる格好となってしまった。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/6195/tdnet/2058703/00.pdf

今年の冬は乗り切れるのだろうか。

ちなみに、発電計画と実績の差分などにかかる料金、インバランス料金については、2021年1月にヤバい事になったことを受けて、省令等が改正され、現在では、一定の上限価格が設けられている。

電力に限らず、色んなものが値上がりする昨今。基本的に全体的に貧乏になってきている疑いの強い我が国にとっては、厳しい冬がやってきそうである。


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