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内村鑑三の徹底的な非暴力、無抵抗主義は、キリスト教の中に有る、権力者に逆らわないという欠点

エマーソンはこう言っている。「健康かどうかは視野の広さで決まるようだ。視野が広がれば広がるほど疲れは少ない」。

内村鑑三の弟子に矢内原忠雄(中略)もう1人、弟子で南原繁(中略)南原の本当の顔は、内務省警保局の思想弾圧側の人間(中略)南原の弟子の丸山眞男(中略)「無教会派とはなんですか」と聞いたら、「それは内村鑑三だ」と答えました(中略)内村は、芸術作品の真似をして教会から離れた(中略)内村鑑三の非戦(戦わず。非暴力主義)は、戦争に対してさえ戦わない。反対しません。この一点がもの凄く重要です。だから内村は体制派(中略)内村鑑三が、無抵抗主義だったということは、悪い意味で「体制に逆らわない」と言うこと(中略)(※のちに)内村は、非戦と言って政府に反対した(中略)(※しかし)内村鑑三の徹底的な非暴力、無抵抗主義は、キリスト教の中に有る、権力者に逆らわないという欠点があります。無抵抗主義が持つ欠点がここに有る。無抵抗主義の怖さというのはまさにそこです(中略)無抵抗主義で、反暴力主義です。この考えを貫くと、戦争に対しても無抵抗になります。だから体制派だ。実践的な社会改良は言いません。でも信仰としてはおそらくこれが最高に優れているのでしょう。信仰者は政治運動をやってはいけない(中略)パウロが説いた「信仰のみによって(正)義となる」を、内村が、日本人に徹底的に教えた(中略)日露戦争前に、徴兵でとられそうになった信仰者が、「内村先生。私は山へ逃げます。徴兵を拒否します」と内村に言いに来た。そうしたら、内村は「逃げないで兵隊に行きなさい」と言った。「行って死になさい」とまでは言わなかったけど。「あなたが戦争に行って、もしも死んだら、死んだことが本当の神への信仰であり、救済になる」と言ったようだ。※引用者加筆.

ハーヴァード大学は、ユニテリアンの牙城であるのに、やはり古くさくて「キリスト教徒でなければ救済はない」として、エマーソンを煙たがり続けた。エマーソンは全ての人間に救済がある、と唱えた(中略)30年後にようやくハーヴァード大学が、「やはりあなたが正しい」と、エマーソンに頭を下げた。それで、今はハーヴァード大学にユニテリアン・ユニバーサリストのエマーソン・ホールが建っている(中略)自己啓発(セルフ・ヘルプ)の思想もエマーソンが作りました。ただし彼は「自己信頼(セルフ・リライアンス)」と言った(中略)(※カントの真似をしたであろう)エマーソンの(※超越主義)トランセンデンタリズム(transcendentalism)(中略)エマーソンは、常に一歩、引きながら思想を作った良さがあるスピリチュアリズム(精神世界)の肯定も彼から始まった(中略)エマーソンから肉を食べない農園運動が始まっている。今のベジタリアンはここから始まった。そして『森の生活』のヘンリー・デイヴィッド・ソロー(1817ー1862)と、詩集『草の葉』のウォルト・ホイットマン(1819ー1892)が、自然環境保護運動の始まりです。ホイットマンはエマーソンの家に一緒に住んでいた。どうも同性愛の感じがあります。そしてヒッピーの思想も、ニュー・ソート(スピリチュアリズム、精神世界)の思想もここから始まった(中略)エマーソンたちのユニテリアン思想がもの凄く重要なのは、そこから前述したガンジーや、トルストイの農地解放(寄生大地主制の解体)運動に(中略)エマーソンの友人のチャールズ・サムナー(1811ー1874)という政治家がいた。この男が強烈な奴隷解放論の代表(中略)ヨーロッパで、ユニテリアンからカール・マルクスたちの思想が生まれたのだ。カール・マルクスの思想はまさしくユニテリアン(理神論、deism)の系統(中略)指導者たちは、ユニテリアンと表裏でありフリーメイソンの会館を貸してもらって集会を開いている(中略)理神論(神を疑う。ユニテリアン)の段階を経ないと、無神論(atheism、唯物論、マテリアリズム)の思想に行き着けない(中略)福澤(※諭吉)が死んで、同じ年にヴィクトリア女王が死んでいます。このときヨーロッパで、フリーメイソンに何か大きな変動があって、どうも組織全体が悪の集団に乗っ取られたようだ。それまではフリーメイソンはまじめで立派な人々の集まりだった(中略)日本でユニテリアンだ、という立場がはっきりしているのが、(※新島襄の跡を継いで同志社大学の学長になるはずだった)金森通倫(1857ー1945)です。新神学と本人は言っていました。金森通倫のひ孫が、今の石破茂さん ※引用者加筆.

天才と使徒(中略)天才にとって、自分の能力は自分の内側に有るものであり、この考え方はユニテリアン的なものです。それに対して使徒(アポストル)というのは、神から呼び出された存在(中略)使徒はその人自身が持っている能力や学識とかは関係なく呼び出される。(中略)自称の使徒であるパウロの一派が教団内で勝利したから、それ以降のキリスト教はパウロ教(中略)パウロは、初期キリスト教徒たちに追いかけられて殺されそうになり、ローマ兵に助けられている。パウロは、ローマ帝国のスパイだったんじゃないか。だからパウロはローマ帝国のためにキリスト教を作ったのだ、と私は考えます。パウロがキリストの弟子なわけがない。計算したら時代が合わない。しかしこれは言ってはいけない、タブーになっています(中略)パウロ型の正義は自分の信仰のみによって決められる、という考え(中略)信じられない、と正直に言った人たちをユニテリアンといいます(中略)ユニテリアンはレヴェレイション(revelation 神の啓示)が大嫌い(中略)啓示を認めなければサクラメントはない(中略)ユニテリアン的な思考は、人間の側から完全なるものに到達することができるということ(中略)ユニテリアンの問題は何かといったら、啓示を認めないということ(中略)それを抑えるためにさまざまな啓示宗教があるのかもしれません(中略)神学者というのは最終的に人がどうしたら救われるか、ということしか関心がない(中略)キリストというのは、人間のヌース(知性)を持たずに、その部分は神のロゴスだったのだという理屈を立てた。キリスト教ではロゴスの起源は人間には内在していないのです。外から来る。(中略)しかしそのロゴスというものは、やはりわれわれに内在している(※内在のロゴス発展させていくのがユニテリアンの基礎)(中略)はじめのロゴスは、言葉(中略)ユニテリアンの時代になると、ロゴス(理論、理屈)になっていった ※引用者加筆.

引用者撮影.

ジャコメッティは、すべての芸術の基礎となる素描を知っているのは、ビザンティンの人とセザンヌだけだと言っています

引用者撮影.

ラルフ・ウォルドー・エマソンが、こんなことを書いている。「真の学者になる秘訣を教えようか? 出会う人すべてがどこかの時点で師となり、自分はそこから学んでいると考えることだ」

引用者撮影.

芸術家はその道のりの最後になってはじめて、自分が何を探していたのかに気づくことも多い。

イエスは言った。「行って同じようにしなさい」↓


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