1人サロンのある1日

とある平日の朝。
8時半に携帯のアラームが鳴る。
寝起きはいい方だ。
アラームを消しつつ、携帯をチェック。
近頃の美容師はお客さんと個人間で連絡を取り合い予約の調整をすることがある。

「今日の予約は10時からか…」

1日の予約状況を確認したらもそもそと起き上がり、着替えを持って下に降りる。
そう。住まいがサロンの屋上なのだ。

バックヤードの一部がシャンプーユニットになっており、そこで朝シャン。歯を磨き、コンタクトをつけ、髪を乾かす。

ここからが仕事モード。

美容室特有の匂いが苦手なのでナグチャンパのお香を焚く。特にパーマ液のあの匂い。パーマのお客さんの後も大抵焚く。

掃除機で細かいチリを取る。
玄関に繋がる階段もしっかり。
ここでついでに鍵を開け、地上階まで降り、看板を出す。銀色の金属製の特注品。
あえて情報は少なく、店のロゴだけにしてある。(なんだろう?と足を止める人がそれなりにいる。らしい。)

ここまででひと息。コンビニで朝ごはんと週刊誌を買い、ぬるめのお茶かココアを飲みながら朝イチのお客さんを待つ。

終業は予約次第。
この日は夕方にはひと段落した。
ふと携帯が鳴る。

「まだ仕事中?飲み行かへん?」

近所のたこ焼き屋さんの店主からLINEだ。
時刻は18:30…。閉めるにはまだ早いが…まぁいいか今日はもう頑張った。春が進み夜も心地いい気温になってきた。しっぽり飲みに行くのもいいだろう。

まぁ、飲みに行くのも同じビルの1階にあるおばんざい屋さんなので移動は階段のみだけど。

1人サロンだから飲み過ぎには注意しないと。
三茶はおいしい飲み屋さんが多くて困る。

と、こんな感じでだいたいいつも1日が終わる。次はお客さんとどんなかんじの話をしてるのかを。ではまた。