ゴールではなくスタートになったM-1グランプリ

どうも。
昨日はM-1グランプリ2019でした。
めちゃくちゃ楽しみにしていました。
話したくて仕方ないので書きます!

ちなみに私は25年間大阪で過ごし、今年東京に引っ越してきた女です。
そんなやつがえらそうに話してるねんな~と
思っていただければ幸いです。
ちなみに、かまいたち推しでした。
※有馬記念に行ってたので敗者復活は見れてません※
※反省会もまだ視聴できてません※


出演者が発表されたとき

どの会場も予定が合わずいけなかったのですが、
結果だけはずっと追ってみていました。
準々決勝あたりにまだ自分の好きな人が残っていると
これは今年こそいけるのでは!!と思うあの高揚はたまりませんよね~

決勝進出者が決まった時
「うひゃ~若い~~どうしよう~」という気持ちでした。

結成15年までに引き上げた意味はこういうことなのかな
と思うほど、すごく幅のあるメンツでした。

和牛は?ミキは?天竺鼠は?などNSC26期が好きな私にとっては
「なんて豪華な敗者復活や…」と震えました。
でも正直どこかで「和牛があがってくるんやろな」と思ってました。

だってあれ、ほぼほぼ人気投票みたいなもんやないですか。
純粋にネタをみて、おもしろいと思ったコンビに全員が投票しているのか?
(和牛がおもんないと言ってるわけじゃない)
とか少し疑問はある。

あと外である意味はあるのかな、とか。
だって本番は室内やし。
外用のネタなんてする必要がある賞じゃないし。
見てるひとも大変やし。
ここは変わるといいな~

では本編へ!!!


一組目「ニューヨーク」

は順番的にすごくいい皮切りだったのではと思いました。
劇場で何回か見たことがあるのですが、ツッコミおもったより
毒舌しなかったのが残念!
毒舌の塩梅って難しいですけど、あ~おるおるみたいな
人の心の奥底にあるものをうまくついてるのが多いなと思っていたので
ああいうところでやっても大丈夫やと思うねんけどな~
一組目からこの会場のウケかたか!と審査員はびっくりしたかなという印象。いつもより点数高くない?
あとあの歌って誰かのパクリっていう設定じゃないん?
その大元の「それあの曲やないかい!」っていうツッコミはなかったんかと思った。
87点


二組目「かまいたち」


うわ~もうかまいたちか~~!!
ってなった。
はやい。少し順番がはやいかもしれない。
このネタもう何回も見たことあるんですよ。
覚えてるくらい。
でも!やっぱりおもしろかった!それってすごいな~って。
正直、山内さんのキャラの認知度とかも必要なネタかもしれないけど
何回もM-1に出場してるからできることやし、それが15年目までに広げた
可能性やと私は思った。
あと、お客さんも巻き込む力はすごい。
ボケ・ツッコミ・証人という三角形で初めてなりたつ漫才で
ここまで完成度が高いのは純粋にすごいなと思った。
ただの言い間違いからここまで話が広がること、
途中何言ってるか分からんボケとか全部言葉遊びの力でおもしろかった。
オチもきれい。
93点
(ここで上沼恵美子さんの点数バグは既に始まっていた)


三組目「和牛」(敗者復活)


寒かったよね…お疲れ様です…という気持ちがまず一番です。
ほんまに外でやるのもうやめたら?

和牛があがってくるやろなとは思ってたけど
まさかかまいたちの次になるとは…
どっちに転ぶか分からない運だなと思った。
かまいたちも、和牛も大きくくくるときれいな漫才には変わりないので
そのままの勢いでウケるのは確実。
それを若手の少し変わり種のしたあとにやったほうが
ウケは伸びたのかどうか今となっては分からないけど。

ネタの感想は「わたしの知らない和牛になってる」でした。
正直東京では和牛の漫才は見ることはないし、
私のなかで水田さんが嫌味をいう、それに川西さんが抗う
という構成が和牛やと思っていた。

今回のネタは、雑に言えば和牛っぽくないやったし
良く言えば「M-1にむけて調整した新しい和牛」なんやなと思った。

おしいなと思ったところは、予想の上をいかないツッコミ。
誰か住んでんねやろな~と思うと誰か住んでるし
お前住んでんでやろなと思うと、お前住んでるし。
ボケ、ツッコミの数としてはめちゃくちゃ少ない。
同じことを少しずつ厚みつけてるだけなので、
「今更この感じ???」と思ってしまった。
最後に向けての山がもう少し早く来てほしかった。
和牛に求めるものが多くなってしまっているのかな~
「いいね」のくだりも川西さんがこんなことする必要あるの??と思った。
山はあるが、爆発はしない感じ。
和牛の漫才はコントに入るというよっこらせがないのが
特徴でいいと思うけど、漫才にも最後まで戻ってこないので
漫才を見てるのか、コントを見ているのか錯覚することはある。
でも二本目も見たいという気持ちを込めて
91点


四組目「すゑひろがりず」

大学生のときに見たかった。
これ劇場で見たことあったんですけど、ほんまに好きで。
というか降りてきたときに音楽に合わせて小鼓叩いてたんほんまにおもろい。
内容もとってもおもしろかった!
入りのボケも大きく分かりやすく「あ~この人たち今からこういうボケするんや」と世界観に入り込みやすかった。
なんとなくわかる昔の言葉に、いまどきの設定。
「召して召して召して~」は大学時代なら必ずやってました、
最高すぎる、楽しい。
二人の間もめちゃくちゃ上手。
どの時代でも受け入れられる漫才だなと思いました。
家族で見てもおもしろいし、おじさん具合も安心できます。
これからテレビでいっぱい見れるといいなと思った。
88点(偶然にもすえひろがりですね)



五組目「からし蓮根」

入りが唐突におもしろい。
あ!この人たち、変な面白いことしてくれる人だ!!
と脳が反応しますね。
でも気になるのが、ツッコミの量かな~
1個のボケに対して3,4個ツッコミするじゃないですか。
ボケがもっと濃かったり、複雑やったり
こうツッコミもボケみたいな感じだとその量でもいいんかなと思うのですが
ツッコミに丁寧なツッコミを重ねるので、少し長いなと思ってしまいました。
お客さんがめちゃくちゃ受けてて、喋りだすと聞こえないくらいやったら
被せても面白いんやけどね。
あれくらいの笑いの量なら、ぽんぽん先に進んで
もっと頭おかしい量を増やしてほしくなった。
途中で飽きた。
あと「しね」の煽りはちょっといらんかな~必要なし。
気になる。
最後も「だまれ」で終わらせていいんかも気になる。
今後の伸びも期待して86点


からし蓮根のときに、和牛のことを悪く言っていた上沼さん。
私は大阪にいたので上沼さんのことを知っているうえで言うけど
あの場で言うことではないし、きつかった。
余裕をあるように見せる漫才、その場を僕らのステージにするのが和牛のいいところ。そんなん今に始まったことじゃない。
緊張してたら緊張を出すのが正解なのか?
それを見せずに闘うのも漫才師の在り方じゃないのか?
フレッシュの登竜門にしたいのなら、10年以下にしろ。
それだけのM-1の価値じゃもうなくなってきてるから
15年目までにしてるし、いろんな芸人に希望も道も与えるし
1年かけてみんなここを目指すんやろ?
そんなに若手がええならABCグランプリ何回もやったらええやん。
本調子をここにもってくるのもプロや!!

すみませんが、マジカルラブリーの絡みを覚えていないあなたが
去年の和牛を覚えていたのか疑問です。
ぷんすか!



六組目「見取り図」

見取り図もまた、私の知ってる見取り図ではなかった!!
貫禄もでてて、去年より緊張も感じず、空気を作るぞという感じがしてよかった。
でも容姿ネタはせんでも他に面白いのあるのにな~という。
容姿イジリで最後までいくはキツいかな。
ツッコミのボキャブラリーは相変わらず大好きです。
「お昼に爆竹食べました」が一番おもしろかった。
リリーさん個人的にずっと好きです、はい。
88点
(上沼さんは点数バグり続けてる)


七組目「ミルクボーイ」


駒場さんは「どこいこ」で見たことあるけど、二人のネタはM-1の三回戦で
初めて見ました。
一言目の「コーンフレーク」や。が思いのほか
お客さん「ふーん」って感じやったのでドキドキした。
漫談聞いてるみたいな、しゃべくり芸やな~
漫才一周まわったな~と思った。
新しいわけでもなく、古典というか。
おもしろかったけど、私はツッコミもボケも同じくらい話してほしいし
片っぽだけがいっぱい喋るのが少し気になるというか。
あと受け答えは優しいけど、声の圧がしんどかった…すみません…
でもこの方たちも、お客さんと一緒に作っていくというか答えを導き出すのはすごいよかったな~
点数難しい!!
89点!
このときの塙さんのコメントはとっても好きでした。


八組目「オズワルド」

とっても好き!
初めて劇場で見たとき、これが東京漫才なんやー!って感動しました。
ゆっくりした自己紹介で視線を自分に向けるつかみはいいなと。
全体的にゆっくりしてるけど、ボケだけではなくツッコミも
ひとつずつ積み重ねるんですよね!
はあ、綺麗な漫才だ~と思いました。
突拍子もない話にみえて、一本ちゃんと軸でつながっていて
オチまで綺麗。
早口である必要もないし、ずっと聞いていたいです!
でもまあ、この順番だと少し勢いが弱まってみえちゃうから損やったな…
90点


九組目「インディアンス」

好きなんですけど、このネタばっかりなイメージやねんな~
コメント難しいな~
このネタ何回か見たことあるんですが、
「うわ、え、ネタ飛んだやん」と私ですら気づいてしまいました。
それってボケの田渕さんが精密に漫才をしてるんですね。
礼二さんもコメントとして言ってたのにつながる話であって。
淡々と見えるものにつながってしまうんですな…
それほど練習していてすごいことやねんけどな~
ん~85点


十組目「ぺこぱ」

すみません…ほんまに申し訳ないんやが左のひとめっちゃ苦手や…
なんか怖いねんな…
でも芸風の「ノリツッコまない」は聞いていて嫌な気持ちにならないし
日常にも使えるくらいスルースキル高くなるからいいなと思いました。
でも1本みれば満足!!!!!!!!!
2本目みたいな~とはならなかった。
87点


です!!!!!!!!!!!!


決勝のことは詳しく書きませんが、私はかまいたちに優勝してほしかった。
1本1本のネタの完成度、満足度は素晴らしかったし、
ええもの見させてもらいましたという気持ちが一番強かったです。
何度でも見たいと思えるほどでした。
ラストイヤーでしたが、毎年このクオリティのネタを
M-1にもってこれること(UFJは昔からやってるけど)がすごいです!!!
お疲れ様でした。


和牛はもうM-1から解放されてもいい。
毎年ちがう和牛と塙さんは言っていたけど
それは、毎年変えざるを得ない状況とも言えるのではないか。
和牛は和牛の漫才をすればいいと思ってしまった。
無理にボケる川西さんもしゃべくらない川西さんも
嫌味を言わない水田さんも別に無理して演じる必要ないやん。
したいことしてください。
お二人が好きな漫才してください。


全体的によかったのは、漫才以外でもみんな爪痕を残すぞ
という意気込みを感じさせたこと。
大会であるが、その前に番組でもありその意識がどんどん
高まってきているのはお笑いとしてすごくいいなと思います。
きっとみんなそれどころじゃないやろうに、かっこいい。

15年目までに広げた幅の意味もあるし、芸歴も昔風も今風も関係なく
戦える場所があるのはすごくいい。
審査がその分大変やけど、こうやってどこまでも広がってほしいな~


漫才師のゴールではなく、スタートになってきているM-1が
毎年楽しみで仕方ないです。
今年もありがとうございました!!!!

みんなかっこよかったです!!!!!!


#M-1グランプリ #M1グランプリ #お笑い

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