s-シャチおねサメショタs

天魔巡遊シリーズ「クソザコイキリザメvs.クソつよ筋肉シャチ女」

真夏のビーチ!そこは魔性の行楽地!人々は自らのIQも忘れスリルと興奮を味わうのだ!
「ハロー、君ー!なんかイイネー!」「エーヤバーイ!」この日の為に筋トレをし、或いはダイエットをし、己に磨きをかけた選ばれし者たちが、選び、選ばれ向かう先は・・・

「ハァ…ハァ…いいの?こんなとこで・・・」「いいって!みんなヤってるから!」キスをする。直前まで食べていたカキ氷のフレーバーが互いの味とミックスされ、興奮を掻き立てる!「コレ・・・あんた、おっきいね」「自信あるんですよ、君もチョット、濡れるのが早いね・・・」「アハッ!自信あるんです」愛撫が始まった、もう止まらない。半畳ほどの個室、外と隔てるのはカーテン1枚!ビーチの端に設営された・・・更衣室で、行為に及ぶ!そこかしこで始まる発情したヒトのオスとメスの交尾!交尾!ああ、なんとはしたない!水着の面積と脳の容量が比例するのか!大衆の目につかなければいいと言わんばかりに更衣室で、トイレで、岩場の陰で、車の中で、生殖!!実際には迷惑なのでやめよう!

しかし、そんなことはどうでもいい。見よ・・・
「ッハハー!」JAPAAAAAM!波を貫き現れたのは・・・「ウワッ!?」「なんだ!?」「サメだ!!」否!「サメガキだ!」あなや!鮫ガキとは!「この野郎!グワーッ!」「スットロイんだよばーーーか!」捕まえようとした男性海水浴客を見事な後ろ回し蹴りで一蹴!直後、魚雷めいた速度で水中を駆け抜ける!浮き輪が割られ、水着の紐が切られ、水中で足を引っ張られるなどする海水浴客たち。なんということか!足を引っ張るのはアブナイ!

『皆さん!妖怪がでました!海から上がってください!』アナウンスがなされる。そう、妖怪だ!このホホジロザメカラーのウェットスーツめいたボディースーツの少年は妖怪鮫ガキなのだ!観光シーズンの海水浴場に現れては悪さをする良くない奴!このために毎年十数万円の損害が出るのだ!クソガキ!

しかし、今年は少し違った・・・沖合から一つの影が、ビーチに向かって新幹線めいて海中を飛んできていた・・・

「帰れクソガキャァ!」「ライフセーバーさーん!」「電気銛で刺せえ!」非難轟々のなか悠々と上陸する鮫ガキ!「うるせーなー、気に食わねぇンなら相手してやるよォ!オラッ!来いよ!自慢の電気銛はどーしたー?」

「生意気言いやがって!」「ぶっ殺せ!」「お望みの電気銛だッコラーッ!」何人かの若者が挑発に乗って襲い掛かる!「イヤーッ!」「「「グワーッ!」」」呆気なし!全員返り討ちだ!ガキと言えども妖怪と人間では虎とネズミほどの実力差があるのだ!

「ジョーズって映画知ってるか?おれはサメだ、テメェらを容赦なく食っちまえるんだぜ!わかったら食い物と女を差し出せッ!」なんたる横暴!例年になく横暴だ!特に女を要求したのは今年が初めてだ!色気づいている!?

「ググ・・・」皆、ただこらえる事しかできなかった。鮫ガキは年々強くなっている・・・もう海の家だけでは対処ができない。おお!ナムアミダブツ!今年からこの海水浴場に生贄風習がができてしまうのか!?その時である!

JAPAAAAAM!!「!?」

潜水艦搭載の短距離ミサイルめいて海面を突き破り現れたのは・・・「へえ、うまそうじゃん」シャチの体色を模した濃紺と白のコントラストがまぶしい極薄ウェットスーツに身を包んだ褐色肌の女性・・・見事な筋肉を巧みにひねり、砂浜にアクロバット着地を決める。「ドーモ、鮫ガキちゃん」シャチ女だ!!

「ワオ・・・」「なんてフェティッシュなボディなんだ・・・」「ヤバ、体温あがっちゃう・・・」ざわつくエキストラ「なんだァテメェ・・・?」睨む鮫ガキ「ふーん、ちっと・・・や大分細いけど、まあなくはないか」舐めるように見るシャチ女。

「おい、なんなんだよテメェは?妖怪だな?なんか用かよ」「なるほどね、噂通り。あとは歯ごたえだな」「オイ!聞いてんだよこのアマぁ!」その時、シャチ女は鮫ガキに向けておもむろに歩き出した「!」不穏なアトモスフィアを感じた鮫ガキが咄嗟に距離をとる、しかし!!

「エ?」鮫ガキが気づいた時にはシャチ女はすでにワンインチ距離に詰めていた!ゴウランガ!縮地めいた見事な脚運び!「くっオラァ!」「ふーん」な、なんと!時速666キロはあろうかという鮫ガキのパンチをサムズアップの親指で止めたではないか!「まあまあのまあって感じ?フッ!」「ッッ!!こぁ…!!カハッ・・・・!」鮫ガキの躰が数センチ浮き上がりそのまま倒れ伏した。シャチ女のパンチはそこにいる誰の目にも止まらなかった「ぐ・・・けハッ・・・」腹部を抑えのたうち回る鮫ガキ!実力差はネズミと虎!シャチ女が強い!


「グあ・・・!」鮫ガキの髪をつかんで引きずり起こすシャチ女。その手には砂浜で拾ったローションが握られている。「な、何す・・・」実力差を痛感し怯む鮫ガキ。すると、シャチ女は鮫ガキの顔の前でローションの容器を握り潰した!オーノー!顔から下腹部にかけてローションまみれではないか!「何を、グワッ!」鮫ガキは再び引き倒された!「な、なんだ?」「何が始まるんだ?」「ゴクリ…」緊張のエキストラへ向け、シャチ女が言う。「アタシが押さえとくからさ、お前らチョット弄ってみない?」「「「!?」」」ざわつく観衆!「!」戦慄する鮫ガキ!

「クソっ離せ!」羽交い絞めにされ身動きの取れない鮫ガキに観衆が集まってくる・・・「来るんじゃねえ!」「おっと」振り回そうとした脚も、鮫ガキより二回りは太いシャチ女の脚が後ろからガッチリとホールドし、鮫ガキは両手両足を拘束され砂浜に磔の形となった!「来るな!」「うるせえ!」「ぐ、あ!」先ほど鮫ガキに蹴られた男がお返しのストンピングを決めた!「そう来たか、まあいいや。全然効いてないぜ、ボーとかつかえ」シャチ女が焚きつける!「オラッ!舐めやがってクソガキ!」「君のせいで毎年売り上げが芳しくないから叩きますね」「アタシこうゆうイケメンショタを合法的にリンチしてみたかったの!」

妖怪叩きが始まった!「テメェら…グアっ!ころすァ゛っ…絶対、ころオ゛ァっ!ふざけ…アグっ!」インガオホー!腹部を重点に殴る蹴るなどの暴行だ!傍から見れば悪魔的光景…しかし、相手が妖怪という免罪符がその場の倫理観を鈍らせている!「おい、そこのアンタ。電気銛か?ソレ」「アッハイ」「いいモンあんじゃん、使えよ」悪魔的提案!「エ、でもそれじゃお姉さんも…」「アー、アタシならダイジョブよ。試しに突いてみな」「え?いいんですか?」「いいからやれよ」「アッハイ。皆さんチョット離れて」男が銛を鮫ガキの下腹部に宛がう…「ひ、やめ…」BATHIII!「ア゜!ッッ…ァ!!」「おお~」

「ダイジョブですか?」鮫ガキは目を白黒させ痙攣している。当然だ。このタイプの電気銛は海中で放電させ使うため、突いて通電させる物より電圧が強い!ヨイコハマネシナイデネ!「ダイジョブ、イイ感じ。健康になりそう」さりとてシャチ女は物ともしていない、どんだけ強いのか!

「モットやってよー」「じゃあ遠慮なく・・・」BATBATBATHIIIIII!!「ッア!ッッ!ェ…クェァッ!!ぅ!!や…ンミ゜ッ!!」少し焦げ臭くなってきた。「もう終わり?」「ア、バッテリー切れです」「…ェ」涙を流し痙攣する鮫ガキ。「アレ?なんだよガチでへばってんの?」シャチ女が拘束を緩めた、その時「ッ!」鮫ガキは突如跳ね起き、海へ向かって走り出した!「アグっ!」のもつかの間、シャチ女に足を掴まれ呆気なく転んだ!「まあだ元気だなあ…ヨシヨシ」サディスティックな笑みを浮かべるシャチ女…

「ア゛ァ!ヤメロ…もう…こんな…クソ…!離せ!クソ女!」ゆっくりと、再びシャチ女に絡みつかれる妖怪少年…その場にいた殆どの人間が、その背徳的な光景に興奮を隠せずにいた。「ゴクリ・・・」「なんか…」「ウン、ヤバいかも…」「コレ…ワオ…」

「さてと…皆さん」「「「!!」」」気が付くと、そこには股間を強調するようなポーズで完全拘束された妖怪少年の姿があった。「ローションが乾かないうちにドーゾ。ええ、さっきは皆ヒドイことしたからね、今度は優しく虐めてあげてね」シャチ女が嘯くと、数人の女性が引き寄せられるかのように鮫ガキの周囲を取り囲んだ…


           さあ、ここからが本番だ。

                      続く

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