カイコようせいに関する研究者の手記

蚕妖精ことイソウロウメンマハムシについて新たな仮説を立てた。イソウロウメンマハムシは人と共生することによって霊的位を上げているのではないかというものだ

彼ら(彼女ら)が人に憑りつくことで幻子的強度を上げている事はこれまでの研究で分かっている。テンサンメンマハムシなど精神が幻魔強度に強く作用する種がいるが、幻魔分類学的にもこれに近いイソウロウメンマハムシが共依存によって霊的位を上げ、ひいては自らの幻魔的ヒエラルキーを上げている可能性は十分考えられる。

逆に言えば、他のメンマハムシ科の幻魔も何らかの精神ブーストが備わっている可能性がある。もしかすると転生幻魔が使う「バックドラフト実」や突発性覚醒症候群の元にある幻魔の能力拡張機能に深くかかわる原始の、幻魔本来の能力なのかもしれない

もしそうであるなら、イソウロウメンマハムシの寄生は幻魔の生存戦略として驚くほど狡猾に作用していることになる。

寄生したイソウロウメンマハムシの殆どが宿主に恋愛感情や母性、父性を見出し共依存度を上げているのは、自らの幻魔性を限界以上に引き上げるのにこの上なく効果的であるからなのか。

現在確認されている寄生期間が最も長い個体は■■■で19年4か月。5年の時点で師範クラスの対魔師でしか対処できなくなっている点を見れば、あの個体だけでもF5として見るべきだろう

霊的位については専門外なので、こんど■■■氏にでもこのアプローチについて話してみよう

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