夏未のDIALOG

こんばんは。WALTZMORE Key,cho 夏未です。
先日、高校生ぶりに三ツ矢サイダーを飲みました。
グラスに口を近づけた瞬間、ふわりと見事な夏の匂いがしてWALTZMORE一同感動しました。


皆様いかがお過ごしでしょうか。それなりに元気にしているといいな。それなりにね。


さて、6月下旬にスタートしたこのDIALOG、今回はわたしが担当します。これで一周ですね。どうですか?この企画、結構素敵じゃない?なんか、小学生の頃の交換日記を、思い出します。


7月15日に配信リリースしたdigital solo EP「sapphire」
聴いてくれたかな。


今日は収録された曲のことや、制作方法、作曲のことについてお話ししようと思います。
なるべく簡単な言葉や想像しやすい言葉を使って書いていくので、楽にして読んでくださいね。


私はどうやら"青"に縁があるようでね。
作る音楽、浮かぶ世界観、絵、写真、ほとんどが気付けば"青っぽい"のです。
別の雰囲気の作品を作ろうと思っても、完成した姿はどこか瑞々しい、時に重暗い、青なのです。

今回の「sapphire」、青の宝石。
サファイアと読みます。
誠実、愛情、慈愛 そんな意味を持つ石です。
聴く人にとってお守りのような役目を果たす作品になるように。願いを込めて。



画像1



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー人魚姫

自分とは別の世界で生きる人へ恋をして、犠牲を恐れずに知らない世界へ飛び込んでいく人魚

価値観の差異、生活の彩度、夜の長さ、伝わらぬ言葉の味。言葉の引き出しを隅々まで引っ掻き回し、我に帰ると散らばった活字の海、心は溺死。
それでも垣根を越えて、最後には自分の生きる世界へと彼を連れ去ってしまおうとか..。

サビのピアノの響き(コード進行)、メロディが海と人魚姫の美しさと特別感、非日常感を表現したつもり。Bメロ部分の踊るようなワルツ感(所謂ズンチャッチャとリズムを感じるところ)では、恋をする心、募る感情の不安感や焦りを描きました。

弾き語りや、WALTZMOREでも、ピアノの音選びや弾き方を考える時には歌詞から情景や登場人物の心の中を想像しながら作ります。
意志の無い伴奏では、聴く方も、弾く方も、つまらないでしょ?一概には言えないけれど。

紫苑については、それぞれ思い思いの解釈をしてほしくなったので、ここでは特に触れないことにします。私にとっての"全てのもの"とあなたにとっての"全てのもの"はきっと違うし、愛が持つ意味も人によってそれぞれだと思うので、あなたなりの解釈で聴いてもらったら、何処か心の中のストンと落ち着く場所にこの曲を置いていただけると思います。

あなたにとって愛とはなんですか?
なんてね、臭いことも時に大真面目に聞いてみたいものですね。

曲を作る時に、歌詞から作るか、メロディーからつくるか?こんなことをよく聞かれます。
トラック(カラオケ)から作ることもありますね。
私は基本的にはずっと詞先(歌詞が先)で作っています。初めて曲を描き始めた中学2年生の頃から。人生の一曲目はみなみの空っていう曲でね、今じゃ聴けたもんじゃない。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーVeronica

先ほどの話の続きですが、この曲はメロディーから作った曲なんです。
featuring guestにWALTZMOREから、こうのいけさんをお招きしました。コーラスっていうより、並んで歌うようなイメージで。

どちらかがボーカル、コーラス、という曲はたくさんあるけど2人で掛け合うように歌う曲がなかったなと思っていたので、一緒に歌うことを想定して作りました。

前向きな歌のようで、よく見るとささくれた人間味が出てきます。ささくれてしまうんですよね。内面に秘めた姿と、他人から見た自分の相違に気が付いたときから。

誰かのためについた嘘も、誰かのために隠した本音も、相手の顔色ばかり伺ってね、いつも自分のことは後回しね。身体の中に、どこかしらに、拗ねてる自分がいるんじゃない?
他人はちゃんと気が付かない。平気なフリをしていれば平気に見えるのです。

そういうの全部見透かした上で、"君"と旅をしている。誰かのために自分を変えるとか、他人の為に何かを行う美しさを描いた曲です。

「どこまでも行けるんだ」

これは大阪か神戸か、バンドのツアーの復路、運転していてふと思ったこと。いつかこの言葉を使って曲を作りたいと思っていました。


今回三曲、全てピアノと歌のみ。
素材、ありのまま、そのもの、そんなテーマのもと作りました。ピアノと歌だけで表現できる世界があることを、少しの間忘れていました。

また、曲の主役として存在すること、もう一度、顔を上げ、名乗りを挙げ、挑戦すること、その緊張感や不安、責任感を、少しの懐かしさとともに感じています。

案の定、長くなっちゃいましたね。お付き合いいただきありがとう。文章を書くことが好きなので、こういう機会は嬉しいです。

いよいよ夏本番です。体調管理にはより一層気をつけましょうね。三ツ矢サイダー、この夏のおすすめです。

またね。

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