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"なりたいもの" になれないとどうなるか?② 〜大切なことはいつもドラマが教えてくれる〜

前回
"なりたいもの" になれないとどうなるか?① 〜大切なことはいつもドラマが教えてくれる〜

3つ紹介するって言ったのに1つしか書いてない(笑)
あと2つある〜

・『重版出来!』 TBS 2016年4月クール

今年の4月クールはドラマが豊作って言われてたし実際人気のドラマは視聴率も20%近くいったりしてたよね!(99.9とか)

「重版出来!」の主人公は出版業界の中でもマンガの編集者っていう役どころだったけど、私は特に主人公が元オリンピック目指してた柔道の選手だったってところが初回から気になってたポイント。

ドラマのテーマは「本気で仕事するって、カッコいい。生きるって、素晴らしい」らしい。マンガを作る編集者にフォーカスした内容になってて、正直私はこの業界で働いたことがあるわけではないから本当のことは全然わからないけど、キャラにウソがない、というか見ていて違和感が生まれないドラマだな~と思いながら見てた。

例えば特に好きなのが2話の小泉くんメインの回。これが最も「なりたい自分とそうなれてない自分」のコントラストが描かれてる回だと思う。

入社してから3年営業を担当しながらずっと編集部に異動願を出し続けてる小泉くん(坂口健太郎)。そつなく仕事をこなしてきたけど、「俺がやりたかったのはこんなことじゃない…いつまで続ければいいんだ…」と嫌気がさしてる感じ。靴底が全然すり減ってないカットとか入ってて、今後の展開を暗示させてたり…。

部長には「自分の立っている場所がわからないうちはどこにも行けないぞ」と言われ、
新入社員で研修として入ってきた超ポジティブ黒沢心ちゃん(黒木華ちゃん)とペアを組んで書店への営業周りをすることに。心ちゃんに対して出てきた言葉が、

小泉「黒沢さんのせいで頑張れのインフレがおきてゲンナリする…」

私も「がんばれ」って言葉どっちかっていうと嫌いだし、誰しもポジティブでいたいという思いと反対にネガティブな思考になっちゃう時があるけど、小泉くんのこのセリフ、「わたしも誰かに対して思ったことある感情かも…」と色々考えてしまう。。。

でも心ちゃんと営業周りをしたことがきっかけになって最後には小泉くんの「自分なりのがんばる」を見つけて徐々に行動に変わっていくの…担当してた作品は徐々に売れていくし小泉くんの笑顔も増えていくの…(号泣の準備)

小泉「人をうらやんでいたころは分からなかった。これが営業の仕事。これが僕の仕事なんだ。」

あ~~この作品も、″なりたいものから「別の何か」になるまでの人の心の動き" を大事にしてるんだ~、と思って調べたら、脚本は「空飛ぶ広報室」も担当していた野木亜紀子さんでした…最高です。。。
靴底すり減った………!!!

「何がしたいか」ももちろん大事だとは思うけど、何かをして「自分は何を見つけられるか」ってことは、自分がどれだけ吸収のキャパがあるのかスポンジ力が試されている気がする。

参考:火曜ドラマ『重版出来!』

おまけ:
このドラマ、どの回も毎回ナレーションがその回のメインキャストにチェンジしているんだけど、あくまで主人公は心ちゃんであるけどもナレーションによってその声の人の立場でストーリーが進んでいくのも好きなポイントです!凝ってるなあ~

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