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フジロックフェスティバル23(Day3)

最終日。連日の猛暑と疲労の蓄積により、この日は朝、苗場から三国街道を車で約20分走った猿ヶ京温泉郷(群馬県利根郡みなかみ町)で温泉に入り、途中で食事をするなどして、だいぶゆっくりと会場へ向かう。会場に到着してからもイスでのんびり。気づくともう日が暮れようとしていた。

1 NEAL FRANCIS(ニール・フランシス)
17:10-18:10 FIELD OF HEAVEN

シカゴのシンガー/ソングライター/ピアニスト。想像していなかったがとてもファンキーで良かった。

2 OKI & Rekpo with 沼澤尚 + 内田直之
17:10-18:00 GYPSY AVALON

OKI DUB AINU BANDのOKIと、アイヌの伝統歌「ウポポ」の再生と伝承をテーマに活動する女性ヴォーカルグループ・マレウレウのリーダーのRekpo、ドラマーの沼澤尚、ダブ・エンジニアの内田直之氏によるユニット。夕暮れの風で涼みながらのライブはとても心地良かった。


3 G. LOVE & DONAVON FRANKENREITER(ジー・ラヴ & ドノヴァン・フランケンレイター)
19:00-20:10 FIELD OF HEAVEN

今回、非常に楽しみにしていたライブのひとつ。G.Loveとドノヴァンが交互に、そしてコラボしながら代表曲を演奏していく。G.Loveがドノヴァンを引き立てていて、最後はどちらの曲で終わるのかなと思ったら、ドノヴァンの曲で終えていたのも2人の信頼関係を感じた。FIELD OF HEAVEN全体が非常にピースフルな一体感に包まれる。70分が体感的に本当にあっという間で、「え、もう終わり?」という声が会場のいたるところから聞こえた。大満足のライブだった。

4 FKJ(エフ・ケー・ジェー)
20:10-21:10 RED MARQUEE

G. LOVE & DONAVON終了と、急いで向かうが、レッドマーキーは人があふれていた。これほどの人気ならホワイトステージでやればよかったのに……。ただ、この日は機材トラブルで何度も中断。途中でライブを断念しないか心配だったが、会場のお客さんも中断のたびに拍手ではげます。これはこれで温かい雰囲気。PAの人たちが何かをできるというわけではなさそうだったので、また、毎回同じところで音も映像もダウンするので、FKJのパソコンに負荷がかかっていたのかもしれない。何とか最後までやりきり、坂本龍一への追悼「戦場のメリークリスマス」で終演。「次はベストな状態でまた来るよ」と去っていった。

5 LIZZO(リゾ)
21:10-22:40 GREEN STAGE

フジロック3日間のグリーンステージの大トリ、LIZZO。今、世界的に話題のアーティストなので、WEEZERが始まるまで冒頭の数曲だけ見たいと思っていたが、開始が20分おし。そのため最初の曲しか聞くことができなかったが、大トリにふさわしい壮大な演出と登場。その後の展開が気になったが、WEEZERを見るためにホワイトステージへと向かう。

6 WEEZER(ウィーザー)
22:00-23:30 WHITE STAGE

ホワイトステージの大トリ、WEEZER。とにかく良かった。WEEZERのライブをみたのは、2000年に山梨の富士急ハイランドで行なわれたサマソニ1年目以来だったか。最初の大スクリーンによる映像から始まり、「WEEZERの歴史を、家族の一員になって、振り返る旅」というコンセプトが温かで良かった。実に23年ぶりにWEEZERのライブを、フジロックの大トリとして見られるとは、しかもこれまでの軌跡を辿りながらというのは、何だか感慨深いものがあった。大満足。ボーカルのリヴァース・クオモが、日本語がとても上手になって驚いたのだけど、日本のかたと結婚したのだね。


その後、レッドマーキーでFrancois K.を見たかったけれど、さすがに体力が持たずに、パレスオブワンダーやピラミッドガーデンを名残り惜しさと共にブラブラしつつ帰路につく。

【3日間の感想】

今年はとにかく携帯が通じない。スポンサーの都合か、人が多すぎたためか、LINEのやりとりさえできないため、「会場で会おう」と話していた友人らとは、今回、ほぼ連絡が取れず。ただ、電話通話は比較的、通じた。

会場内は基本、すべてキャッシュレスだが、電波が通じないため、決済ができない、時間がかかる、有料パス用の「飲食ファストレーン」(使われているところは見たことない)で窓がひとつ埋まっている、などにより、場内の飲食ブースはとんでもない長蛇の列。比較的すいているお店でも30分は並んだ。電波が通じないのでスマホが使えない中での30分は(特に1人で並んでいると)、ひたすら無になるしかなかった。そのため、以降の日は、食事は極力、外で食べるようになった。

今年はファミリー層が非常に多かった。微笑ましい半面、心配になることも多かった。もともとここ数年、ファミリー層が増えてきた印象だったが、コロナ禍が明けてのフジロックで一気に増えた印象。それ自体は非常に喜ばしい傾向だが、これだけの数の大人と自然環境の中での子連れでの移動は、だいぶ過酷そう。ステージの前のほうに小さな子どもと一緒に来ている親もいたが、盛り上がって人が雪崩でもした場合、子どもが押しつぶされないか、見ていて心配になった。以前は「ステージの前に小さい子を連れてくることが悪い」だったかもしれないが、今の時代(少子化、フェスの高齢化)は親子でも楽しめるよう工夫しないと、今後の音楽フェス市場は厳しいものになることが予想される。自然の過酷さを体験することも大事だと思うが、また、キッズエリアやファミリー層向けのケアも徐々に増えてきてはいるが、運営面でもう少しいろいろと工夫できる余地はありそう。

コロナ禍が落ち着き始め、それ以前の活気が戻ると共に、前述のような課題も見えてきたが、自然による開放感と先の読めない演出、いくつものステージを自由に行き来できる自由さ、音と映像の迫力、何より、これだけ大勢の人の笑顔が集まり全力で楽しもうとする空間。総じて、1年に1度きりのフェスティバルにふさわしい、素晴らしい3日間だった。

サーカスで素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた少年と。
スペース抹茶。

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