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最近になって、夢を覚えていることが増えた。 有名人が出てきたり、知らない町を歩いていたり、障害を持たないぼくだったり、夢はいつも現実ではありえない展開が待ち受けている。 ここでは…
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#古武術介護

草の実と永井くん

 草むらに、ぼくは寝かされていました。 空は薄曇りでしたが、それでも寝不足の眼にはまぶし…

カニが登場する生々しい夢の話

 ぼくはストレッチャーを押してもらいながら、道の駅みたいな土産品のたくさん並んだ店内を見…

ひざ枕

 奥座敷の壁際に構えられたオルガンのペダルを手持無沙汰にさわっていると、おふくろがフスマ…

おめぇ、たこ焼きでも食わねえか!

 お年寄りむけの洋品店には、日焼けした花柄のブラウスがかけられていた。 フリーマーケット…

サボテンの花

 横たわる背中にかすかに感じるツンツンとした無数の突起が、明と暗であったり、動と静であっ…

チャララーン♪鼻からホタルイカ♪

 ぼくの目の前には、本格的なフェイスガードをした大柄な白衣の中年男性がすこしかがんで立っ…

まわりこむ

 顔は面長だった。 眼は切れ長だった。 大切な一球のようだった。 白い帽子のイニシャルは確かめられなかったけれど、エビ茶色だった。 ずいぶん使い古していて、浅く深くシワが入り、要するにくたびれていた。 胸もとは、校名のアルファベットが読めないぐらいに汚れていた。  歓声は聞こえなかった。 逆に、静まり返っているように思えた。 ザザザザザとボールが勢いよく転がる音がして、ぼくの視野の至近距離で腰を落として構えていた彼は、その一球の意味を全身に感じながら、慎重にまわりこんで正面