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車いすからベッドへの旅

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毎日、天井を見つめている。ベッドで横になっていると、ぼくの六畳の部屋半分と、ヘルパーさんが仮眠する隣の四畳半三分の一ほどしか視界には入らない。 かぎりなく狭い世界の中で、なにを考…
運営しているクリエイター

#ヘルパーさん

暮らしと仕事(改訂版)

 無理をして話そうとしなくてもいいのに、壁のほうに向いてウトウトとしていればいいというの…

手を入れる

 おととい、コチュジャンをきかせてホルモン煮込みをつくってもらった。  旨かった。 行きつ…

お米

 佐野くんがいつものペースで、台所からゆっくりとベッドのそばへやってきた。 お米の入った…

お米になりたい

 こんがりきつね色をしていた。見ているだけで、サクサク感が連想できた。  ぼくは昼ごはん…

たったひとつ

 原稿一枚(四百字)で十分な小ネタを書こうとしたら、ぼくの各マガジンの投稿本数が目に入っ…

とどまる、ながれる

 いつものように、枕もとのスピーカーから唄が聞こえている。 こうして一行がはじまったので…

タイムリミット(続編)

 腰の時限爆弾を抱えながら迷わなければ徒歩二十分のニトリまで、寝たままで取り組む執筆用のマクラを買いに行った。  ようやく最近になって「執筆」というすこし本格的に思える言葉を使っても、背中がこそばゆくならなくなってきた。こうして本題とは無関係な内容に、何行かを割くところは相変わらずだけれど。  マクラの見立てにあたっては、事業所一世話好きの元整骨系ヘルパーの弁慶さまが特別につき添ってくれた。  もうひとり、こちらは事業所一甘いマスクのRちゃんがもともとの今日のシフトで来る

副産物

 ほんの三分ほど前、noteへ投稿する小ネタと出遭った。 それでは、忘れないうちに。  …

後悔

 この夏、大阪でいちばん暑い日ではなかっただろうか。 お昼のシフトに入ってくれていたRくん…