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車いすからベッドへの旅

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毎日、天井を見つめている。ベッドで横になっていると、ぼくの六畳の部屋半分と、ヘルパーさんが仮眠する隣の四畳半三分の一ほどしか視界には入らない。 かぎりなく狭い世界の中で、なにを考…
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2021年12月の記事一覧

アルコール物語

 ブーが残念がって、ぼくのアタマをポンと叩いた。 「せっかく、ぼくはやっさんがいちばんに…

しかたがない

 なんとネガティブなタイトルだろう。 我ながら、書き進めたくなくなりそうになった。 おたが…

約束

 晩春の夕闇の中で、風と光の濃淡を織りまぜながら、枝いっぱいに薄紫の花房をわさわさと揺ら…

事情

 昨日、ぼくは何も書かなかった。 いや、何も書けなかった。  いつもならタブレットの画面を…

ことば

 最高の一日だった。  自分を確かめられた一日だった。  考えさせられる一日でもあった。 …

影と陰

 天井を正面に置いて、仰向きになっていた。 夕食のあとにうたた寝をしていて、「いま」へ意…