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「奇跡のりんご」🍎が教えてくれたこと。本来の自分で生きる

「お知らせ」がどんどんやってくる。面白いほどに。

「お知らせ」とは

ここでは何かの告知を意味するものではなく、
いろいろな形でメッセージを伝えてくる見えない何か。のこと。
・ある晩、湯船に浸かっていたら小さな白い羽が舞い降りてきた。(お風呂場なんて初めて!)
・散歩中、道に羽が落ちていた。二度も。(これは落ちているだろうなと思った)
この時はきっと天使が「私たちが側にいます」と伝えに来たようだった。
・自社webサイトが開けませんとなっていますよ!とお客様から連絡。
・動画の音声で「奇跡のりんご」を知る。
直感的に、これはなんか大きいぞと思ったので、それを書いてみたい。

「奇跡のりんご」

2006年のNHK「プロフェッショナルの流儀」で放送された、無農薬りんごを成功させた木村秋則さんの話。後にも出版、映画化もされている。
話題になっていたことは当時知っていたが、今回本と映像を観て、詳細を初めて知った。
りんごは農薬を13回程度使用して出来上がるらしいが、ニュートンはりんごが木から落ちることで万有引力を発見した。その時代からりんごはあった。
当時はもちろん農薬なんか無い。だから本来は無農薬りんごはできるはず。
しかし、大量の大きくて真っ赤で甘いりんごを安定的に収穫するために、
農薬と化学肥料が大量に使用された。
ニュートンのりんごと今のりんごは全く別の果物になってしまったそう。
木村さんは無農薬りんご作りに1年に1度しか無いチャンスで、何年もりんごの木と向き合うけれど、全く実らない。その間は家族と極貧生活。枯れかけたりんごの木にも謝ってまわる。結局、全て思いつくことはやり尽くし、死んで償おうと山に入った。
そして、その山に答えがあった。
死ぬことも忘れ、駆け戻り、ついに9年越しに無農薬のりんごを実らせる。
そのりんごは今では10分で完売。
こんなに苦労したのに価格は高くつけない。無農薬をみんなに広めるためだそう。
世界中から木村さんの技術を学びたいと訪れ、丁寧に惜しみなく教える。
しかし、技術だけ教えても成功しないそうだ。
とても手間のかかる作業だから、やっぱり愛情が最も必要だということ。
木村さんは「りんごの木が主役で私はお手伝いをしているだけ」と言う。
その意味がよくわかる。

本には、もっとすごいシンクロニシティが書かれている。
何度も涙が溢れるシーンがある。
話題になってもう17年も経過しているのに、初めて私の手元にやってきたこの「奇跡のりんご」の話は、今の私にこんなお知らせを運んでくれた。

「お知らせ」①「何をしなくていいか」

木村さんは、本屋で届かない上の棚にあった本を棒で取ろうとしたら、隣の本も落ちてきて汚れてしまったから仕方なく買った。
そのままずっと家に放置していたが、ある時、暇で開くとそれは自然農法の本だった。
本には「何をしなくていいか」と書かれていた。
木村さんはこの農法で無農薬りんごに挑戦する。

日頃、「足りないから」勉強しよう、「足りないから」買おう、もっともっと、となりがちのところを「何をしなくていいか」をまず考える。
「ない」ではなく「すでにある」ところから全てを見る。
私は毎日仕事を含むあれこれをやっていると思っていたが、
結局、「本来の自分で生きること」以外、何もしていなかった。と行き着いた。

「お知らせ」②「なぜ諦めることができないのか」

本には「全ての夢が完全に絶たれても諦めることができなかった。」
とあった。
側から見れば、ただの意地に見えるかもしれない。
確信がない中、正解がわからない中、生活費が無くなる中、家族もいて何年も信じてその道を進めるだろうか。枯れていくりんごの木をみながら、何度も農薬を散布すればまたりんごは実り始めると分かっていた。しかし、やらない。

なぜ諦めることができないのか。
自分の中の何かが真実だと言っているからではないか。
私もあれをしようか、これをしようか、と思うが
結局、自分を信じて本来の自分で生きるだけ。
諦めずに続けて、極めて、残った人だけがその道のプロになれる。

「お知らせ」③死と再生

「自分もりんごの木もこの世に生を受けた一つの命だということを知り、りんごの木をありのままの姿を眺められるようになった」
「それは神話の一つの形式に奇妙なくらい符合していた。死と再生の神話である。」

自然を熟知し、自然の調和にリズムを合わせる。
散歩しているとこれがわかる。
人も自然の一部なので、逆らっていくとうまくいかない。
人間の小さい頭で考えることなんて比じゃないほど、大いなる自然はベストなタイミングと調和で流れている。

一度、人間として考えたことは全て捨てろと。
目に見えること(りんごの木で例えると葉や花や木)にフォーカスするのではなく、目に見えない(土)に答えはあり、それは人間で言うと自分の心の中ということ。
見えることに飛びつくのではなく、自分の心に従う。

最後に見えてきたこと

技術を学んだとしてもりんごの木は育たない。
誰かが作ったパッケージをそのまま取り入れるのは楽だけど、楽しくない。
人は愛情を持ち続けられること、没頭できることで結果的に技術は身につく。プロになれる。
そして、人は綺麗な完成品や素晴らしい技術だけを見ても心は動かない。
そこまでのプロセスに心が動くのだ。
会社を立ち上げてからずっとお客さんに合わせたメッセージを伝えようとしていたけれど、やめた。(だからHPが見れなくなってしまったのか?)
自分が没頭できることは「本来の自分で生きる」ことだけ。
それをずっとやってきたし、これからもそうだ。
このプロセスを発信しようと決めた。それが私の仕事。





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