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大腸がんの母にひまし油湿布をした話

2014年の春、北海道の母がガンになりました。
大腸と肝臓のガンで余命1ヶ月。とりあえず抗ガン剤治療をやってみる。という状況で父から電話もらいました。

戸惑っていても仕方ないので、すぐに北海道に向かいました。
母は60歳になったばかりです。ガンの病状は、燦々たるもので、長くはないとキッパリ言われました。

自宅療養することになりました。

私は余命1か月を直ぐには信じないタイプ。
両親はドクターの言葉を完全に信じるタイプ。
両親は無残なほど打ち拉がれてしまいました。余命宣告というよりも死刑宣告をされたような、なんとも重苦しい空気でした。

母にひまし油湿布の話をしてみました。

いつも民間療法に否定的な母もこの時は「やってみる」と即答。
すぐにひまし油湿布をスタートしました。


週に5日間、2時間ほどやってもらいました。
体調が悪い時もありますから、2時間ではなく1日中湿布を付けていることもありましたし、毎日できない時もありました。それでも続けてくれました。

診察のときドクターが首を傾げました。
抗ガン剤治療の効果はなく、ガンは大きくなり広がってるのですが…肝機能はなぜか良くなってます。だから抗ガン剤治療を続けてみましょうか?と。

ドクターにひまし油湿布をしているとは言ってません。ひまし油湿布の効果かどうかは想像にお任せします。私の中ではひまし油湿布の効果を感じました。
結果的に同じ抗ガン剤治療を10回しました。毎回抗がん剤治療で改善しませんでした。しかし他に治療方法がないと、ただ死を待つような心境になってしまします。
治療を続けられることが両親の心の支えになったのではないでしょうか。

1ヶ月の余命宣告のあと、1年2か月闘病した母とお別れとなったわけですが、ひまし油湿布のおかげで母と真剣に向き合う時間ができました。
母は私が子供の時からアルコール依存症で、母のイメージは「酔っ払い」でした。しかしガン宣告されてから断酒もスムーズにでき、母はシラフになりました。
人の命と向き合う時間はかけがえのないものです。
ひまし油湿布で肝機能が向上して、穏やかな心を保てた母とたくさん話ができて本当に良かったです。

ひまし油湿布は病気を治すだけではなく、本来の人間らしさを引き出すきっかけをくれます。それは病人の本人はもちろん、家族の助けにもなります。

ひまし油湿布に興味を持っていただいてありがとうございます。
当院はマッサージ・はりきゅうを主体とする治療院です。
お気軽に電話やLINEでお問い合わせください。


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