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歩かないことが、体の不調を作っている

当たり前ですが人は動物です。文字のとおり動物は動く物です。

人間の動き方の特徴は直立二足歩行です。
つまり、直立(姿勢と正して)して二本足で歩くことが、人間としての動物らしい動き方ということです。

生物は、環境に合わせて進化してきました。環境に合わない物は絶滅してきて、環境に適応した物だけが今も生き残っています。

体も直立二足歩行しやすいような作りに進化してきて今の形になっています。

しかし、腰痛や肩こり、膝痛、胃下垂、痔などの不具合は二足歩行に体が対応しきれていないためで、二足歩行はまだ進化の途中と言われています。

サルから現在の人(ホモサピエンス)になるまでには、アウストラロピテクス、ネアンデルタール人などの2足歩行をしてきた祖先がいますが、それらはすべて絶滅してきました。

二足歩行にメリットがないものであれば、祖先たちが絶滅してきた時点で二本足で歩くことは無くなっていているはずです。腰痛や肩こりなどの不具合がでやすいとしても、二足歩行はそれ以上のメリットであると考えることができます。

そもそも生物の目的は、生きることであって大雑把に言えば子孫を絶やさないことです。
直立二足歩行そすることで、脳が大きくなることで生きる(死なない)ことがしやすくなり、子孫を残しやすく(人口が増える)ことができたと言えます。

*クスリの開発で病気の治癒効果が上がる
*不妊治療で出生率が上がる
*手術で助かる命が増える
*機械などの開発で、体を酷使しなくてもよくなる
*農業の発達で食料が増える

環境への対応が、進化では何千年もかかるものでも、道具を使うことで数年で対応するようになっています。

座ることは休むことだったはず

人間は、元々は体を動かして食べ物を確保し、オス同士は体を使って戦ってパートナーを得ていました。
体を使うから疲れ、座って休んで回復させてまた体を動かすことが自然の生活でした。

しかし、現在は休む姿勢で仕事をして、休む姿勢で移動しています。

休む姿勢で仕事
*PC作業などの事務仕事
*洗濯機に洗濯をさせて座って終わるのを待つ
*ソファーに座ってゲームで戦う

休む姿勢で移動
*自転車(まだ体を動かすから良い?)
*車を運転しての移動
*飛行機での移動

人本来の動きの基本である直立二足歩行が少なくなっています。

体も座ることに適したように変化するので、骨盤は後傾し、肩甲骨は広がって、直立二足歩行になるためにできた背骨のS字カーブも崩れてしまいます。

立ち上がっても腰が丸まったままで伸びなくなったまま歩くようになっています。これだと、つま先で地面を蹴って歩くことができないのでふくらはぎの筋ポンプが働かずに全身の血行が悪くなります。

子供のころは体を動かしたくてしかたないのに、学校では1時間座り続けないと怒られます。

原始時代のように体を動かして生活するような、座らないで生活するころには戻ることはありませんが、せめて正しく歩くことができれば体の不調は少なくなるのではないかと考えます。






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