ドワイト・トワイト・ライトシングス
おれは助手席に座って、流れて行く光を見ていた。何周、どこを走っても首都高には夜の光がへばりついて、いつまでも飽きない。隣で運転する吉田はニヤニヤと、車の性能を確かめている。名義を変えて、納車したばかりの車。
実際この車は悪くない。シルバーのアウディクーペ。内装は赤の革張りで、計器類のデザインもいけてる。強いて言えば、男ふたりで乗るべきじゃない。ましてや、汗に蒸れたスーツ姿の男が、横並びに座って深夜ドライブするべきじゃない。
おれはクソみたいな仕事を終えて、睡眠時間を削り、同僚