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渋谷散歩その1:東急百貨店渋谷本店の閉店

私は昔から渋谷が苦手でした。何故苦手だったかというと、駅前だけで用事が済ませられない街だったからです。駅に直結した東急東横店がありましたが、ちょっとわかりにくい構造で苦手でした。いま何館にいるのかを意識したことがなく、東館・南館・西館に何があったかも覚えていません。旧銀座線の改札出口の近くに伊東屋があったことだけは覚えてます。そこは東館だったのかと今ようやく理解しました。

個人的な意見ですが、渋谷は駅前よりもちょっと離れた場所に点在する商業施設のほうが賑わっていたし、利用価値がありました。加えて、渋谷駅は他の大都市と比較すると地下道が発達していませんでした。地下の連絡通路を利用して商業施設内に行くことがほとんどできませんでした。せいぜい109とかスクランブル交差点を渡った辺りに通じている出口への移動くらいでした。西武百貨店も、丸井も、パルコも、東急ハンズも、タワーレコードも、渋谷公会堂も、ぜんぶ地下からは行けませんでした。

そしてキャッチセールスの多さ。(声をかけていろんな物を売りつけようとする奴ら。)駅前を中心にうじゃうじゃいるキャッチセールスといううさんくさい仕事の人に行く手を遮られて迷惑でした。それから、若者の街・渋谷を歩くにはそれなりのファッションでないと恥ずかしいような気がしていて、そうではない田舎者の自分にはなんとなく居心地が悪かったのです。
そういうのをトータルして、渋谷=苦手な街になっていました。

上京したての頃は、姉が住んでいた学芸大学のアパートに居候みたいな状態でしたので、引っ越すまでの1年間は渋谷は必ず通るターミナル駅だったんです。なのに遊びに行くのはほぼ池袋。どちらにも西武百貨店はあるのに、行きやすさ、気楽さが全然違いました。それゆえ渋谷は用事がないと行かない街と化していました。

時代は変わっても渋谷が苦手は変わらず。好んでは行かないけれど、ライヴや映画、イベント等で年に1、2回は自分の意思とは無関係に行く機会のある場所でした。

そんな苦手な渋谷に行こうと思ったのは、東急百貨店渋谷本店の閉店がきっかけでした。再開発のため建て変わるということはどこかで目にしていた気がするけど、閉店がまさか今年の1月だと知らなかった私は、閉店から数日経った2月5日の朝の情報番組でそれを知り大ショック。おかしいな、1月31日も2月1日も在宅勤務してたじゃない?どこでもそんなニュース見てない。たまたま私がそれを見逃しただけ?

建物が解体される前にその姿を写真に撮って残しておかなくては。そう思ったのでその日早速足を運びました。そんなに急に解体には入らない事は知っていましたが善は急げです。

2023年2月5日

東急本店通り、じゃなかった、文化村通りを上がっていくと・・・よかった、まだ仮囲いされてない。

人通りはいつにも増して少なく


東急百貨店渋谷本店の全体像です。
道玄坂二丁目交差点はどん詰まりの交差点で、先の道が急に細くなりその先には商業施設はなかったので、いつもここでUターンしてました。

Bunkamuraはまだ営業中でした

そこまで利用頻度は高くなかったのですが、オーチャードホールやル・シネマに連絡されているので、待ち時間などに建物内に入ることはよくありました。本店は繁華街からすこし外れた場所にあるから、立ち寄るのではなくここに目的があってわざわざ足を運ぶお金持ちのお得意様が多いハイクラスなイメージを勝手に持っていました。
反対に、駅前にあった東横店(2020年3月31日をもって営業終了)は気軽に足を運べる庶民的なイメージがありました。どっちもどっちで地味なイメージでしたけど・・・いままでありがとうございました。

本店をぐるっとした後、道玄坂二丁目交差点から駅に向かって文化村通りを撮影しました。先に見えるのは渋谷スクランブルスクエアです。

この時、あちら側にも行ってみようと初めて思いました。
次回に続きます。



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