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街歩き録

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街歩きの記事をテーマごとに並べ替えてみました。
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2024年5月の記事一覧

埋め立てられた川と橋があった場所(油堀川その1)

5月の大型連休後半に、清澄白河にある深川江戸資料館を訪れました。霊巌寺の隣にあるこの資料館、いつも近くまで行っているのに足を踏み入れたことがありませんでした。入館料も400円とお安いので、何か資料になるものがあるかもと入ってみました。江戸の町並み再現は時代劇とかでもよく見る風景だったのでその時はあまり興味がなかったのですが(ごめんなさい)、導入展示室の年表は深川ゆかりの人物や深川地区の出来事がたくさん出てきて興味深かったです。あっさり廻り終わって1階に戻って来た時に、販売され

亀島川橋巡りその3:霊岸橋

前回の記事は、その2で終わらせるつもりだったのですが、霊岸橋の記事を書いていたら、この新川地区のことをそんな簡単に終わらせてはいけない背景があったことに気づかされました。霊岸橋の名前の由来を調べたら出てくる出てくる新発見。東京ってまだまだ知らないことがたくさんある場所だということを実感させられました。 霊岸橋(れいがんばし)そして霊岸橋です。永代通り沿いに架けられた橋です。創架は江戸初期といわれているらしいです:後に出てくる古地図を見てください、当時は現在の日本橋水門あたり

亀島川橋巡りその2:亀島橋・新亀島橋

亀島川は全長1.06kmの短い河川なのであっという間にすべての橋を巡ることができます。散歩という取材が終わった後、少ししてから記事にまとめているのですが、記事を書くために橋や川の名前の由来を調べているうちに新たな情報を知ることがよくあります。この橋巡りもこのままじゃ書けないと新川地区を何度か再訪したりしていました。 渡る前には興味がなかった新川地区は、江戸時代からの度重なる埋立てや掘削、関東大震災の被害の影響やその後の復興など、歴史を素通りできない街だったことに気づかされるの

亀島川橋巡りその1:南高橋・高橋

隅田川の橋渡りを趣味にしている私でも、なかなか渡る機会のない中央大橋。渡りたい、でも気が進まない。なぜなら、こんな言い方ちょっと失礼ですが、渡った先に何も目的がないからです。散歩に目的?目的が散歩でしょ?橋を渡るのも立派な目的でしょ?って思うかもしれません。ですがプラスアルファの目的がないと面白くありません。ここで桜を見たいとか、解体現場の進捗どうなってるかな?とか、今日はあの辺を歩きたいと思う次の目的が私には必ずあります。中央大橋を渡った先という表現は、両岸あるのでどちら側