うみねこの碑文について(初見考察)
大学時代の先輩たちとたむろしているDiscordでは、フワッとした持ち回りでゲームの実況プレイをするのが、最近のブームになっている。facerigを使って身内だけのVtuberに成る方も複数いるほど力が入っており、私もWindowsのゲーミングPCを買うくらいには楽しんでいる。
私は昨日から、往年の名作、『うみねこのなく頃に』の初見実況を、件のDiscordで配信し始めた。夏妃さんが登場する度に「この人が一番可愛いな」という話をしている。一番可愛いと思う。
現時点では作中人物がまだ誰も死んでいないため、目下のところ最大の謎は、ベアトリーチェの肖像画の碑文である。
"懐かしき、故郷を貫く鮎の川。
黄金郷を目指す者よ、これを下りて鍵を探せ。
川を下れば、やがて里あり。
その里にて二人が口にし岸を探れ"
この碑文について、自分の中である程度の決着がついたので、メモ書き程度のもので恐縮ではあるものの、ここに披露しておこうと思う。
当たっていたら渾身のドヤ顔をするために。外れていたらある種の愛嬌を発揮するために。
懐かしき故郷=台湾?????
ここは完全にメタ読みになる。
右代宮家は小田原にあったとの話だが、「金蔵は分家の出である。分家がどこにあったかはわからない」という指摘が、確か譲治からされていた。
これは参考にすべき情報であると私は思う。
1986年に晩年を迎えるような世代の人間の出自に関し、「実は分家はここにありました」という情報開示に、それなりの驚きと納得が得られそうな場所はそう多くない。
そんなわけで、まあ台湾とかじゃねえの、という大まかな見当がここで着く。
ちなみに言うと譲治は私の兄にルックスがかなり似ている。会話パターンもかなり近い。そのため彼が登場する度に一種の緊張感が生まれる。
鮎の川=鉄道???淡水線?????
台湾じゃねえの?というバクっとした推測があった上で、「鮎の川」という文字面を見ると、ここはかなり素直な推理ができる。
鮎は淡水魚で、そもそも川にいる。そういうわけで、「鮎の川」という表現はなんとも冗長で、不自然なものだ。鮎が獲れる・獲れないが推理の条件としてあまりフェアではなさそうなことも考えると、この鮎は鮎を、川は川を指ていないと考える方が妥当に思える。何らかの比喩だと考えるべきだろう。
さて、台湾で駅は站と表記する。站の連なる鉄道路線を川に喩えるのは、そんなに不自然ではない。鮎と站を引っ掛けているのなら、謎解きの答えとしても可愛げがあって許せるんじゃないだろうか。
というわけで、鮎の川=鉄道路線と、考えてみることにする。
常呂路で、台北には「淡水線」というものが通っている。めっちゃ「鮎の川」っぽい。というわけで、「淡水線」に対して、またバクッとした目星をつける。
(本当はもうちょっとふわふわとした手順で推理を進めており、台湾のデカい川を何とはなしにGoogle マップで見ていた際に淡水線という鉄道路線を見かけて、「あ」と思い至った)
その里にて二人が口にし岸を探れ=唭哩岸
もはや説明不要。Googleマップ見てたらど直っ急に「其」の「里」で二人が「口」にしている「岸」を見つけた。可愛い。
考察の課題点20/06/15
というわけで、碑文の序文が指す場所は、台湾の唭哩岸じゃね?というのが今のところの結論になる。
現状、この考察には課題が二点ある。
・場所が分かったところで、作中人物はおそらく何もできない
・特定の場所を指すとした場合、碑文のその後の部分が何を意味するのかがわからない
要は「唭哩岸」の使い方がわからん、という話になる。
利用方法の仮説20/06/15
上記段落を整理していたら、ピンときた。
冒頭に引用した碑文はその後、「鍵を手にせし者は、以下に従いて黄金郷へ旅立つべし」に続く。
「唭哩岸」という言葉そのものが鍵になる、と解釈するのであれば、「唭哩岸」が「鍵の選びし六人」を指していなければならない。
「唭哩岸」はアルファベットで表記した場合「Qilian」となる、これは一応六文字だ。バッチリ符号する。
作中で出てくる重要キーワードのスペルから「Qilian」を引いたスペルに対して、何らかの操作を行う形になってくんだろうか?
でも「Qilian」をスペル内に含む英単語なんてあるのか?
進められている感じはする。そもそも特定の場所を指していない、というオチがついてらマジでウケるが。