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「あしたの寺子屋」のプレスリリースを船橋力さんがFBでシェアしていたのを見て、私も似たようなことがやりたかったんだ、と思い出した。今日は、「あしたの寺子屋」説明会に参加した。そして地方の子どもたちの大変さが想像以上であることを知った。その上に、、、

トビタテ!留学JAPANをご存知の方は増えてきていると思う。私はキリロム工科大学職員時代には、高校生向けのキリロム IT&英語生活体験ツアーなどを作ったりもしていた。トビタテ!の事務所にキリロム工科大学やツアーの説明に行ったり、前職の同僚がその事務所で働いたりと縁の深い場所である。そして、その発起人だった船橋力さんが次に手掛けるプロジェクトが「あしたの寺子屋」だ。

「UIターン・地域人材の力を活かした「子どもの生きた学び場」創出に取り組む“あしたの寺子屋”公式HPが完成 21年1月22日(金)より開校者・教育関係者向け無料オンライン説明会を開始」と言う記事を船橋さんがFacebookでシェアしていて、それが目に止まった。びっくりした。私が漠然と考えていたことが、形になっていて、「コレの海外へのネットワークを作ろう」と図々しくも思い込み、そのままDenmark株式会社設立に突き進んで行った。

特に好きだった記事はこの記事。
教育新聞にインタビュー記事掲載「寺子屋を全国1000カ所に 教育格差の解消目指す」

私自身は第3の居場所ではなく、学校や塾の教室と世界中の学校の教室同士をつなぐプラットフォームを作りたいと考えた。が、私のビジネスモデルは置いておいて、、、

説明会を受けての感想は、彼らの情熱がそのまま伝わってくる、とても人を引きつける嶋本さんの話し方にとても好感を持った。ちょっと公式サイトにあったキャッチコピーを引用させていただく。コレに痺れた。この通りだと思っていたからだ。
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もっとはやく知りたかった
世の中の仕組み
いろいろな価値観
世界の広さ
私にできること

一生懸命勉強して
周りの大人もやさしかった
わたしが育ったあの街では
それがきっと最高だった
だけど、あるとき気づいてしまった
これからどこに進みたい?
本当はなにをやりたい?
答えられないわたしが居た

生まれた場所が
育った場所が
ミライの枷にならないように
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しかし説明会を聞いて、彼らが、そして私が思うように、そうは簡単にことが進まない、と言うこともわかった。地域が求める教育と、あしたの寺子屋が提供したいサービス=「地方の子どもたちに受けてもらって、生まれ育った場所以外や外部の大人を知って羽ばたく未来を切り開く力がつく」サービスに隔たりがある気がした。しかし、それも仕方がないことなのだ。地方で「あしたの寺子屋」を推進・実行してくれる方々の思いは、多分、都心同様と思われるレベルの教育を受けてられる環境、大手塾が進出できない(費用対効果が低いため)ことを埋め合わせる教育サービスだ。(と言うニュアンスに私は受け取った。)しかし、東京の子どもらでさえ、「日本の常識は間違っているものが多い。世界を自分で知ったら、日本とは異なる判断をされることがとても多い」を知らない。なぜなら、彼らの周りの大人がそれを知らないからだ。
地方に行けば行くほど、情報はテレビ、あるいはラジオからしか入ってこない。インターネットはあっても、興味のないことを人は検索をしない。スマホはゲームとチャットマシンである場合も多いだろう。この「あしたの寺子屋」を現地で運営する人の一人ひとりが、本当の教育格差を知り、子どもはもとより、大人がもっと、地域以外の社会や海外を含む世界へ目を向け、足を運ばないことには、子どもたちに大きな影響を与えることはできないかもしれないと、強く思った。ただし、説明をくださった嶋本さんたちはそれも全てわかっていて、「物事には順序があり、まずは、一般的な学びの格差の是正、次に地域以外の大人や情報に子どもたちが触れられるきっかけ作り、その次の段階で世界に繋げることになるのだろうな、と感じた。

私自身が世界と日本中を学校というプラットフォーム単位で繋ぎたいと思った背景は、私の年齢に寄るものが大きい。私は10年かけているわけにはいかないのですね。だから最初から、草の根じゃなくて、学校単位。もう50代も後半なため、本当にいつ死んじゃうかわからない。この、「時間がない」というのは、案外良いことなのだ、と自分も初めて思った。(コレも今日説明を受けた成果だと思う。)

地方の大人たちは、地域の子どもたちが世界に繋がるなんて、もしかしたら、想像もしていなかったり、あるいは、地域を出て、都会や世界に行ってしまうと困るので、夢のような話はしたくないのかもしれない。それは、地方の高校からはできるだけ都会に若者を出したくないという話も聞いてきたので、その延長上の仮説とも言える。

しかし、しかし、だ。私自身が、富山県の郡部の出身で、私が高校生だった頃は、「女の子は、大学に行ったら婚期が遅れるし、結婚してすぐにやめる社員は取りたくないから大卒は就職もよくないから、女子は短大が良い」と言われていたので、それが日本のアタリマエなのだと思っていた。そして、大阪の短大に入学したら、周りは学部生の女子だらけだったので、「コレはいったいどうしたことなのだ?なぜ、私の生まれた街の情報はココと違うのだ???」と大きく疑問をもった。どうも、そんなことが今もあるのかもしれない、と思った。(余談だが、私は社会人になってから、大学の3年時に編入し大卒となったが、知っていたら最初から大学に行きたかった。クリティカルシンキングを私の高校生の時にも教えて欲しかったです!)

長くなってしまった。2000字程度が読みやすい記事、と聞いて、いつもは字数を考えているのだが、今回ばかりは大幅にオーバーしても気にしないことにします。

結論として思ったことは、地域で「あしたの寺子屋」を運営してくれる人たちをトランスフォーマーに変身していただけるよう、積極的に、かつ、知らぬ間に成長?を促してしまうというのが理想なのだと、今わかった。つまり、あしたの寺子屋長が地域で1番の「世界を知っている人」、ロールモデルにいつの間にかなっちゃうという流れだ。

さて、この「あしたの寺子屋」は定額制でコンテンツやサポートを提供するため、人数分のロイヤルティを本部に支払う必要はない。なので、生徒を集められたなら、きちんと収益が出るとても良心的なモデルだ。そして、様々な必要経費も決して高いものではないと説明を聞いて思った。日本財団「子ども第三の居場所」の助成金が申請できる仕組みも理想的だ。

現地の方々が地域の子どもたちに受けさせたい教育、、、コレって、もしかしたら、様々なことをすっ飛ばして、外に目を向ける方向に持っていくことはできないものか?と、私自身のビジネスの課題がわかった今日であった。

最初は私は大人が立ち止まって変身する学校を作りたいと思っていたが、こちらは、「変身したい人、今に疑問を持つ人しか集まってこないだろう」と容易に想像できる。すると与えられる影響は小さい。そして、徐々にゆ〜〜〜っくりと変わっていくのを待っていると私は死んでしまう。

今日はnoteを書きすぎて、腱鞘炎になりそうなので、この辺でおしまい。

地方に長年住んでいただけに、この課題は根深いものであると、私自身が当事者だからよくわかる。地方から海外大学に行きたいと思う若者が本当に少ないのは、その証拠。有名人になる人や海外大学に進学する人は、東京に住む特別な人だと、子供の時は思っていたような気がする。そのような人から直接話を聞くチャンスもないのだから、そう思うことも当然だ。

今、息子はUWC ISAKという軽井沢にある全寮制のインターナショナルスクールで学び、生活をしている。コレは、私が田舎で育って、同世代の都会の人から大きなビハインドを感じていたから、息子にこのような選択肢を勧めたのかもしれない、と今気がついた。(私は彼は、本当に運の良い子だと思っている。コレまで、様々な問題はあったが、、、)(私が富山から出なかったら、どんな親になっていたのか、本当に興味がある。シミュレーションゲームをしてみたいほどだ。)世界84か国の高校生といろんな話をすることで、二次情報ではあるが、ネットでは聴けない話を聞いているだろう。日本人も北海道から九州までの生徒がいる。そして、親の職業も多様。いろんな国にはいろんな職業を持つ親がいて、保護者会は時差があるので、人によってはベッドの中で参加している。それこそリアルな外国に触れる学びなのだ。私に取ってはワクワクする話なのだが、人によっては、「そんな外国の話は、私には関係のない話です」となってしまうのだが、その人の子どもは海外で活躍できる能力や度胸があるかもしれないのだ。が、それは年齢が上がるごとに消えていってしまうのだ。私はそれが悲しいのである。だから焦る。

今度こそ終わります。

締めの言葉は、「あしたの寺子屋」をよろしくお願いいたします。
地方で塾がない地域の方々がありましたら、ぜひ、「あしたの寺子屋」の運営をご検討くださいませ。説明会は無料です。とても丁寧にわかりやすく説明をしていただけます。

私もかっこいい大人を目指します!(ここに宣言します!)

終わり



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