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知ったことを、自分に留めるのは勿体無い。行動の費用対効果とは?


日本人はアウトプットの癖がない、のは勿体無い、と知らないから


「答えのない教室」(新評論)を執筆するにあたって、自分の人件費を除けば、バンクーバー出張40万円と日本国内を授業して回っての2万円ほどだろう。日本国内の授業は交通費を出していただけたところが多かったので、本当に助かった。では、今回の書籍についてはどのくらいの費用がかかったかを考えてみると、20万円程度だろうか。横須賀を除けば取材は全て車移動だった。一人で運転してのガソリン・高速道路・フェリー・宿泊・食事程度だ。時々温泉に入ったが、それは600円とか1000円とかで、大きなものではない。横須賀については何度も訪問したのだが、往復で3000円程度だし。結局は自分が稼働する人件費が一番高いわけだが、そこは今回は計算しないことにする。

そういえば、今年からInvictus International school Singapore のコンサルタントになった。これは日本にこの学校を誘致することをサポートお仕事だ。たまたま昨年の4月にカンボジアでオンラインミーティングを持ったのだが、「シンガポールはすぐそこだから、ちょっとこないか?」と言われてびっくりした。一旦日本に帰国した後、シンガポールに1週間ほど行ったのだが、その時にも20万円ほどの費用がかかった。(本当に驚くべき経験だったが、まだ回収できていない。)

こんな感じでお金を使った分は、どれだけたくさんの人にその経験を伝えるかによって、
できたものと私はみなしている。それがアウトプットだったり、セミナーや講演会で話すことだったりで、自分がお金をかけて得た情報を誰かに伝えることで私自身がスッキリするのである。このnoteにもっと丁寧に書いて、たくさんの人に読んでもらえたら回収率が上がるので、時間を見つけては細々と書いている。残念ながら文章力があまりないため、なかなか伝えることは難しいのだが、、、

伝わる文章にしてくれる、編集者の存在!

「いつかは本を書きたい」なんて思う人は多いのかもしれない。私もそんな一人だった。まさか一年に二冊の本書出版することになるとは思っていなかったし、そんなチャンスがあるなんて思ってもみなかった。今思えば、オンライン媒体の連載中止がなくならなかったら、私はそこで満足していただろうから、この出版にはならなかった気がする。「有澤さんの文章は合格点には遠いけど、まあ、使えんことはないね。内容は面白いから」、そんな感じで出版が決まった。最初に書いた文章全体では全く文字数が足りず、どの章も追加執筆をした。なので、何度も何度も更新し、時間が過ぎていった。日本の学校は4月になると新年度になる。すると前年に取材していた時と年度が異なり、環境が変わる。生徒数が変わったり、校長が変わったり、状況が変わったり、、、何度「オーマイガーーーー!!」と思ったことかわからない。せっかく書籍にするのだから最新の情報にしたいと思って、取材先にまた聞いて、、、と。しかし、私の役割は忠実に見たものを聞いたことを、たとえ読みにくい文章であっても忠実に文章にすれば、編集者が魔法をかけてくれる。本当にシンデレラの、カボチャが素敵な馬車が変身した感じだ。もちろんその魔法は解けないし、本来が「素敵な馬車」の学校たちをうまく表現できないのは私の文章能力なのだから。自分の書いた文章が編集にかかると、文章が変身する。脚色という意味ではなく、本当に伝えたいことが伝わる文章に出来上がってくるのだ。もう魔法としか言いようがない。時には、自分の伝えたかったことと違った方向に書き換えられている場合もある。それを元のニュアンスに直すのが、著者の仕事だ。200ページの文章を何回読み返したことか、、、しかし、編集者の方の仕事を考えたら、取材先の方々の時間をいただいたことを考えたら、一字一句しっかり見直しをすることは当然だ。面白いもので、何度も見ているのに、不思議なケアレスミスが最後の方で出てきたりする。きっと10回ほどは読み直ししたことだろう。自分の文章ながら、こんなに読み直したことはないし、その分愛情深くなったことも確かである。最初の雑文がこんなに成長するなんて、本当に驚きだった。おコストと愛情をかけたものは、きちんと形になる、と知った経験だった。

サスティナブルな情報活用とは行動の費用対効果を上げること。

今回の私のコストのROIを高くするにはデジタル出版もあった。残念ながら新評論ではデジタル出版はほとんどしていなかったから書籍になった。私としては紙の本は実は嬉しかった。息子はKindle端末で書籍を読んでいるが、私は昔ながらの紙のページをめくりながら、、、がやっぱり好きなのである。なので自宅ではまだ新聞を定期購読していて、朝のルーティンは新聞を郵便受けに取りにいくことから始まる。デジタル媒体でも紙媒体でも良い、講演会もリアルもあればpodcastやオンラインラジオ、インスタライブ、、、キリがないほどの媒体がある。ましてや英語で行えば、世界中に伝えることもできる。が、今回の内容は日本人にしか必要ない情報なので、できるだけ日本の、特に地方の大人に伝えたい内容である。「こんな学校があるんだ。びっくりした」と思ってもらえれば良いのだ。そして、「うちの周りにもこんな学校が欲しいな」と思ってちょっと行動するようになればこんなにありがたいことはない。

私は自分がかけたコスト分をなんとか多くの人に伝えることで元が取れると思っている。書籍を手に取った人は、読んだ後に「子どもとちょっと話してみよう」とか「学校でこの本を購入してもらって、先生方に読んでもらおう」とかなんらかの行動に繋がることを期待している。それが、2,000円(税込2,200円)払って書籍を購入した費用対効果を上げることになると思う。

自分の行動が、ちょっとだけ世の中をよくする

これってなんか素敵じゃないですか?「この本読んでみて」とか「あの学校の説明会、一緒に聞いてみようか?」という一言がもう行動である。そのくらいで社会貢献になるならやらないほうが損!最近は日中に電車に乗ることが多いのでほとんど座れるのだが、率先して席を譲っている。満員電車で肘の押し合いをしていた時代が信じられない。まあ、年齢を重ねたことも事実だが、「自分にできる社会貢献」を考えた時に、とても小さいことから始めても、自己肯定感も上がるから、是非是非ちょっとやってみていただきたい。

<note>

・良い情報ほど人に渡す
・チイちゃな行動で社会貢献になる
・かけたお金は「伝える」ことで回収できる
(回収したいと思ってない人も、ぜひやってみてくださいな!)







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