あなたは「健康」ですか?
・こんな人に役立つ!?
①自分が「健康」か知りたい人
②「健康」という言葉を正しく使いたい人
・内容
今回のテーマは「健康」です。
私は作業療法士として働いていますが、
医療・福祉の世界に限らず「健康」は
当たり前な言葉になっていますね。
でも、「健康」って何なのでしょう?
それを考えるとともに、
自分自身の「健康」にも意識を向けて
より良い生活を送れるようにしていきましょう。
まず、「健康」について考えていきます。
WHOによると、「健康」とは
"Health is a dynamic state of complete physical, mental, spiritual and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity."
日本語では
「完全な肉体的(physical)、精神的(mental)、Spiritual及び社会的(social)福祉のDynamicな状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。」
と訳されています。
注目するべきは「肉体・精神以外」も
当然のように盛り込まれていることです。
その証拠に、わざわざ
「単に疾病又は病弱の存在しないことではない。」
と明記されていますね。
もう一つ、私の好きな例え話をご紹介します。
以下にいくつかの質問を提示しますが、
自分なりに考えてみてください。
段階①
AさんとBさんではどちらが幸せだと思いますか?
Aさん:障害が比較的軽度
Bさん:障害が比較的重度
段階②
CさんとDさんではどちらが幸せだと思いますか?
Cさん:障害はあるが、自分がしたい仕事をしている人
Dさん:障害はないが、自分がしたい仕事が出来ない人
段階③
改めて、AさんとBさんではどちらが幸せだと思いますか?
Aさん:身の回りの食事、整容、トイレ、入浴、更衣などは自分一人で出来るが、それ以外は自分に何ができるかわからず、毎日ぼんやり過ごしている人。
Bさん:身の回りのことの一部を家族に手伝ってもらう必要があるが、毎日自分のしたいときに、植物やペットの世話をしたり家族にお茶を入れてあげたりして家族の中で役割を担い、趣味でインターネットゲームをしたり、友人とメールしたり、お菓子を作ったりして楽しんでいる人。
さて、いかがでしたか。
もちろん「正解」はありません。
ただ、「健康」に「肉体・精神以外」の要素も入っているのは
何となくご理解いただけたのではないかと思います。
※この話を詳しく知りたい方は「作業療法士になろう!」という本の
69ページ以降をご参照ください。
さて、ここで一つ質問です。
「あなたは健康ですか?」
ちなみに私自身はWHOの定義にのっとると健康ではないと思います。
でも、それをきちんと認識したとき、
「どうすれば健康に近付けるか」が
見えてくる気がします。
全ての仕事は少なからず「健康」に貢献するものだと思っています。
そのためにも、あなたが「健康」であるほうが望ましいのは
言うまでもありませんよね。
人によって細かく内容の違う「健康」。
だからこそ「自分の健康」を考え、
まずは自分が「健康」になって、
そして他者の健康に貢献してください。
私はあなたの健康を応援しています。
※内容に絞った文章なので、伝わりにくい所もあると思います。
内容に質問などがある場合は気軽に教えてください。
加筆や質疑応答で応じられればと思います。
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