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理想の家に住むということ

思った以上の効果でした。
昨年12月に今まで住んでいた築45年の自宅を壊しました。10年ほど前に中古で購入した家でした。
そのころの一般的な間取りで、6畳の和室が4部屋。洋室が1部屋にキッチン、風呂、トイレ。それぞれの部屋は区切られ、真ん中に廊下がありました。
古い家なので、それなりの経年劣化があったり、多少隙間があったりはしましたが、それほどの不満はありませんでした。
すごく好きだったわけではないけれど、自分たちに相応。何より、私は10年前にお金を貯めて自分自身で購入した初めての家でしたから、思い入れもあったのです。

一方で、私たち夫婦は結婚する前から憧れていた家がありました。「BESS」というブランドのログハウスです。はじめてふと立ち寄った展示場で一目ぼれし、それから買いもしないのに何年も通いました。その間、結婚し、子どももふたり産まれました。
展示場のスタッフも入れ替わる中、私たちの担当者さんだけはなぜか残っていて、イベントのたびに子どもの成長を見せに出かけていき、展示場を満喫して帰ってきたものです。
購入を検討したこともありますが、その都度計画は流れ、私たちも、営業担当者さんも、もう買わないかもしれないと思っていたのですが、昨年9月、久しぶりに遊びに行くと「これから木材価格が上がるよ」という担当者さん。この話を聞いて、なぜか私たちのスイッチが入りました。

とはいえ、愛着のあった我が家。壊すまでも、壊す途中も、本当に壊す必要があったのか?無理に買う必要があったのか?など、もやもやするときもありました。
その上、実は子どもたちは乗り気ではなく、前の家でよかったのに。を仮住まい中も連発。だから、引き渡しの時も、もろ手を上げて喜ぶという感じでもなかったのです。

ところが、住み始めてから気づきました。新築の良さ、ログハウスの良さはもちろんあるのですが、何より、理想の家に住むことで、自分の自己肯定感があがったのです。
「ずっと住みたかったあこがれのログハウスに住んでいる自分」を心から感じることで、このログハウスにあう自分でありたい、と心から思いました。
そして、そんな自分をちょっと誇らしく思ったのです。

つまり、家を買うという行為は単に物質的に手に入るというだけでなく、自分のマインドそのものを変えてしまう効果があるということであり、住むところというのは、思っていた以上に自分に影響を与えているのだと思いました。

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