お金ではないのかもしれない
お金がかからなくなっている。
私が最近一番使っているのはセミナーへの参加費。
それも、オンラインで開催されるようになってから、ずいぶん安くなった。
面白そうなオンラインセミナーも1万円以下で参加できる。
リアルなセミナーだったら数倍はしていたし、合わせて交通費もかかっていたから、その差は大きい。
以前もリアル参加、オンライン参加と選べていたが、リアル参加に比べてオンラインでは講演者や参加者と直接話せないからどうしてもその場にいれない寂しさを感じてしまう。
ところが今はオンライン参加だけだから、参加者は平等。それに、リアルの時は例えば1000人入る会場の奥で聞いていると、演者の顔や資料は小さくて見えないときもあった一方で、オンラインでは演者の顔も資料も画面いっぱいに大きく見える。前の人を避けて資料を見ようと首を動かす必要もない。
洋服やバックに関しては、ずいぶん前にブランド物は卒業していたが、購入自体もあまりしなくなった。
外国語学習に興味があるが、英語の音源はスマホでいくらでも入手可能だ。
もちろん、お金を使えばもっと良いものが手に入る、ということもあるけれど、普通の生活をするためにはさほどいらないのかもしれない。
お金を稼ぐことを目標にすることはナンセンスだと何となく気づいている。
けれども、お金を稼ぐということにやはり反応してしまうのはなぜだろう。
本田健さんの「お金に困らない答え」は、健さんが言うには入門書だそうである。
最低限知っておいてほしいことが書いてある、ということだ。
その中に答えを見つけようとすると、いつも引っかかってくるのが「楽しいことを夢中でする」というフレーズ。
中学生の頃、吹奏楽部に入っていた私は、コンクールのために1年間のすべてを注ぎ込んでいた。夏休みはコンクールのためにあった。
どうやったらうまく吹けるのか?指を早く動かせるのか?
それだけを考えていた。
そんな夢中な気持ちだろうか。
求めているのは、お金ではないのかもしれない。
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