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【群馬県南牧村 三段の滝と黒瀧山不動寺】

6月の初旬、保育園の遠足の付き添いで、群馬県南牧村の三段の滝と黒瀧山不動寺に出かけました。南牧村(は高齢化率日本一の村として有名だそうで、そのためか村の中に人影はほとんどなく、空き家も目立ちます。皆さんどこでお買い物するのかと心配してしまうくらい、商店らしきものもありません。その代わり、美しい川と緑が自然のまま残っているという印象でした。

【三段の滝】
この村は滝の里で、三段の滝、線ヶ滝、像ヶ滝の三名瀑と、ほかにも小さな滝がいくつもあるそうです。その中でも今回伊訪れた三段の滝は一番大きな滝で落差が約50メートルあるということですが、少し山奥にあり駐車場から滝まで1kmの登山道を行かなくてはいけません。

登山道は滝から流れ出る川に沿って作られています。川の水は透明で、太陽の光に反射してキラキラとひかり、さらさらと心地よい音を立てながら流れていました。登山道ということもあり、岩場を足元に気を付けながら登っていくのですが、子ども達の声、鳥の声、木の葉のこすれる音、それから水音が気持ちよい音楽のようで、疲れを忘れさせてくれました。

途中、小さな滝がいくつもあって、期待が高まっていきます。最後に鉄の梯子を登ると、ありました。山の中にそびえる三段の滝。この日は雨があまり降っていなかったため、水量は少なめとのことでしたが、それでも見事です。緑の中に水しぶきを上げながら落ちていく様子は、まるで白い龍が横たわっているようでした。

滝つぼあたりの岩場に荷物を下ろし、さらに滝の中腹まで行くと、上から滝を見下ろすこともできます。子ども達は滑り台だと言って喜んでいました。駐車場から1時間ということで、かなり遠いと思っていましたが、水音などを楽しみながら歩くとさほど遠くは感じませんでした。

【黒瀧山不動寺】
滝を訪れたあとは、黒瀧山不動寺へ。このお寺は、南牧谷の奥深い黒瀧山の中腹、岩壁から滝しぶきの舞うところにあります。上州奥の院とも称される静寂幽玄な山寺で、山奥にひっそりと、しかし、荘厳にたたずんでいました。このお寺に行くには、車一台通るのがやっとの細い道をくねくねと登っていかなければいけません。運転手にはちょっとした試練です。

お寺だというので、気楽な気持ちで向かったのですが、くねくねした道をやっとたどり着いた駐車場から、さらに急坂を400メートルほど登ったところにお寺があると聞き、私たちは、少し途方にくれました。

それでも気を取り直し、心臓破りの坂を登っていくと目の前に鐘楼が見えました。ホッとして振り返ると、そこには絶景が広がっていたのです。連なった山々が、遠くまで緑の絨毯を広げたように見渡せました。鳥がさえずり、木々の葉を揺らす音も心地よく、足の疲れも忘れました。山門をくぐると不動堂、大雄宝殿、黒瀧泉、開山堂へと続いていきます。

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1675年に開山された由緒ある古寺ということで、建物にも歴史の重みや渋みを感じました。ここは予約すれば座禅を組ませていただけます。不動堂の中へ入り、歴史の重みを感じながら、初めての座禅を組んできました。終わるとすっきりしていて、邪気を落とすことができたに違いないです。紅葉の時期も素晴らしいとのこと。秋にもぜひ訪れたいと思いました。(2019年6月12-13日投稿)


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