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吹割の滝

「吹割の滝に行ってみよう」
よく晴れた日曜日。ダンナさんが言い出した。
群馬県沼田市利根町に位置するこの滝は、「東洋のナイアガラ」とも呼ばれ、国指定天然記念物、名勝に指定されている。
沼田市にはスキーのシーズンには毎週のように出かけるのだが、この時期は吹割の滝は閉鎖されているため、気になりながらも観に行くことがなかった。

今まで気乗りしていなかったダンナさんが行こうと言い出したので、これはチャンスと、ゲームに夢中の子ども達を追い立てて、出発。
青い空には白い雲がぽっかりと浮かんでいて、木々の緑がまぶしい。
いつの間にか、初夏の気候になっていた。

1台分だけ空いていた、無料の市営駐車場に車を停め遊歩道を歩きだす。
吹き割れの滝に行くには、いくつかのルートがある。
私たちは山を登ってから滝に降りる、全長約2kmのルートを選んだ。

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ちょっとした散歩くらいのものかと思っていたのだが、急な階段を何段も登ったり、山道を下ったりと、散歩というよりもトレッキング。念のため履いてきたトレッキングシューズが役に立った。
このルートには、ところどころ、滝が見下ろせるポイントがあり、近づくにつれ、期待に胸が高鳴る。

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山を下り、川まで降りて、川の横の遊歩道を歩く。
この先には滝。ごうごうという音が近づくにつれ、水しぶきも見えてきた。

吹割の滝は、900万年前の噴火によってできた溶結凝灰岩からできている。
落差は7mしかないが、横幅が約30mもある横に長い滝。
大岩の裂け目に大量の川水が滝つぼに跳ね返り、吹き上げる様から、「吹き割れ」という名がついたそうだ。

近づくと水しぶきがかかる。
音と迫力に圧倒された。

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普段はゲーム三昧で動かない子ども達も、楽しそうについてきていた。
人口に創られたものも好きだが、やはり私は、自然の美しさが好きなようだ。

木漏れ日美しかったので、もう一枚

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