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“kakkoii”の誕生 -世紀末ボーイズトイ列伝-

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20世紀末に流行した日本の男の子向けおもちゃのデザインから、新しい男性のかっこよさについて考えます。
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#ミニ四駆

第二章 ミニ四駆(1)「皇帝(エンペラー)は地平(ホライゾン)に辿り着いたか」 | 池田明季哉

ボーイズトイの歴史をたどりながら、デザイナー/小説家の池田明季哉さんが”kawaii”ならぬ”kakkoii”の新たなかたちを考えていく連載『"kakkoii"の誕生──世紀末ボーイズトイ列伝』。トランスフォーマーを扱った一章に続き、第2章で取り上げるのはミニ四駆です。黎明期から第一次ブームを振り返り、漫画『ダッシュ!四駆郎』とその登場マシン「皇帝(エンペラー)」に託された成熟のイメージを読み解きます。 池田明季哉 "kakkoii"の誕生──世紀末ボーイズトイ列伝 第二

第二章 ミニ四駆(2)「ミニ四駆のコックピットには誰が乗っているのか」 | 池田明季哉

デザイナーの池田明季哉さんによる連載『"kakkoiiの誕生――世紀末ボーイズトイ列伝"』。第一次ミニ四駆ブームと『ダッシュ!四駆郎』について論じた前回に続いて、今回は第二次ブームと『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』とフルカウルミニ四駆が宿した「キャラクター」性に迫ります。 "kakkoii"の誕生──世紀末ボーイズトイ列伝 第二章 ミニ四駆(2)「ミニ四駆のコックピットには誰が乗っているのか」  第1次ミニ四駆ブームを支えた『ダッシュ!四駆郎』(以下『四駆郎』)が1992年に

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第二章 ミニ四駆(3)「ここに戻ってきた少年たち、どこにも行かない少年たち」 | 池田明季哉

デザイナーの池田明季哉さんによる連載『"kakkoii"の誕生ーー世紀末ボーイズトイ列伝』。「魂を持った乗り物」という新しいミニ四駆観に基づき、走る目的そのものとしてのミニ四駆の価値を確立するに至った『爆走兄弟!!レッツ&ゴー』。しかし、その続編では主人公たちの〈成熟〉の困難が露骨に描き出されます。 “kakkoii”の誕生──世紀末ボーイズトイ列伝 第二章 ミニ四駆(3)「ここに戻ってきた少年たち、どこにも行かない少年たち」 ミニ四駆第一次ブームにおいて『ダッシュ!四駆

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第二章 ミニ四駆(4)「もうひとりのディカプリオ、もうひとつのプリウス」 | 池田明季哉

デザイナーの池田明季哉さんによる連載『"kakkoii"の誕生ーー世紀末ボーイズトイ列伝』。『レッツ&ゴー』における〈成熟〉の失敗は、乗り物を通じた暴力の否定であり、ひいては自動車にまつわる〈男性性〉の拒否を意味します。90年代末に描かれたその想像力は、トヨタ・プリウスに象徴される、00年代の世界的な自動車のパラダイム転換を予見していました。 “kakkoii”の誕生──世紀末ボーイズトイ列伝 第二章 ミニ四駆(4)「もうひとりのディカプリオ、もうひとつのプリウス」 バト

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第二章 ミニ四駆(5)「マグナムに叫ぶようにアレクサを呼ぶ」 | 池田明季哉

デザイナーの池田明季哉さんによる連載『"kakkoii"の誕生ーー世紀末ボーイズトイ列伝』。自動運転車は、なぜ「カッコいいもの」として社会に受け入れられないのか。マシンを手動で操作したい欲望と、AIによる自動運転技術。未来の自動車が抱える矛盾と、それを乗り越える想像力を、ミニ四駆に宿る物語性から考えます。 “kakkoii”の誕生──世紀末ボーイズトイ列伝 第二章 ミニ四駆(5)「マグナムに叫ぶようにアレクサを呼ぶ」 「かっこいい」自動運転車は可能か?工業技術によって身体

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