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中野慧『文化系のための野球入門』

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自身も高校・大学野球を経験し、いわゆる「体育会系」だった学生野球の不自由さから、一度は野球から離れてしまったという経験を持ちながらも、今もなお「文化系」として野球を愛するライター… もっと読む
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2021年11月の記事一覧

「横浜の地で外人に勝利する」ということは何を意味したのか──1890年代の日本野球|中野慧

ライター・編集者の中野慧さんによる連載『文化系のための野球入門』の‌第‌16回「『横浜の地で外人に勝利する』ということは何を意味したのか──1890年代の日本野球」をお届けします。 19世紀末、「鹿鳴館外交」時代から日清戦争での勝利を経て徐々にナショナリズムの機運が高まっていた時期、外来スポーツはどのように受け止められていたのか。「野球」とナショナリズムの結びつきから、「体育会系的態度」と「興行としての野球」誕生の源泉に迫ります。 中野慧 文化系のための野球入門 第1

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「文化系/体育会系」「オタク/ヤンキー」という区分はなぜ生まれるのか── “日本型教養主義”のウィーク・ポイント|中野慧

ライター・編集者の中野慧さんによる連載『文化系のための野球入門』の‌第‌15回「『文化系/体育会系』『オタク/ヤンキー』という区分はなぜ生まれるのか──“日本型教養主義”のウィーク・ポイント」をお届けします。 今回は19世紀末の日本の文化状況と野球受容の進展を論じるにあたり、「文化」と深く結びつく「教養」の在り方について分析します。近代日本の教養主義が「没落」したのはなぜか。現代に至るまでの「教養」という言葉の使われ方とその反省点を振り返り、当時の文化状況をまなざす視座

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