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小さい頃から夢なんてなかった

小さい頃から夢なんてなかった

将来の夢は??
大人になったら何になりたいの??
これからやりたいことは??

いまでも覚えてる。
保育園や小学校のころ「将来の夢を絵に描きなさい」と言われて、夢なんてないのに何か書かなきゃいけない状況がすごく嫌いだった。
工作が好きだったし大きな家を建てる大工がかっこいいなぁと思って大工さんと書いたり、別になりたくないけど消防車がカッコよかったから消防士とか言ったりしてた。

そもそも夢ってなに??
大人になったら何かにならなきゃいけないの??

って保育園の頃から思っていた気がする。

そこから大きくなって、中学高校大学と進学して
高校や大学選びにはすごく悩んだ
自分がこれだ!と思うことがそんなにないのに、卒業したらどこかの学校に行かなきゃいけない、そんな自分の想いと目の前に流れていく現実のギャップにすごく悩んだ。

テスト勉強や受験勉強も今思えば、一生懸命やってたけど
こんな勉強意味あるのか??って常に疑問に思いながら
きっとこうやって何かに集中するプロセスが大切なんだ。とか自分に言い聞かせて勉強したりしてた。

他人と同じようなことはしたくない、敷かれたレールに自分が納得せず乗っかりたくない、そんな反骨精神は小学生の頃から持っていた気がする。それでも、自分には選択肢がない、与えられたものでしか選べないと思い込んでて、すごく窮屈な想いをしながら小中学校通っていたのを今でも覚えてる。

高校時代はすごく楽しかった。
公立の進学校に入れて、インターハイ出場の部活たくさんあって、活気あってアツいやつが集まってて、ここに来れてよかったなぁと思った。
ただ、部活や友達とのやりとり、バンドや音楽は大好きだったけど勉強に全然興味がなくて、授業も全然聴いてなかったし実技教科(音楽、美術、家庭、体育など)だけ成績が良かった。笑

高校1年の頃から大学入試に向けたクラス編成があったり、高校2年にもなれば進路相談や3年時の文系理系の科目選択、大学に向けた受験の準備がされていた。

「そんなん言われても…わからない」
「スポーツと音楽は大好きだけど、進路も夢も将来のやりたいこともない」

それでも大学に入る流れは強くて
でも行くからには納得した場所に行きたいとおもって、自分の興味あることを絞り出して、当時もものづくりが好きだったし「デザイン工学」的な分野で進路をすすめていった。

第一希望の大学には進めず、第二希望から第三希望くらいの滑り止めの大学に入学。入学後は軽音サークルやバレーボールサークルに入り、とにかく大好きな音楽とバンドに明け暮れた。最終的に軽音サークルには3つ入ってて、授業をサボっては部室でセッション、毎週のようにライブして、隙間があれば音楽を語る、下北沢のライブハウスもよく巡ってたし、 CDもすごく買った。

地元では音楽のこと詳しい友達は少なく、寂しい想いをしながら音楽を楽しんでたから、大学に入ったら音楽マニアがたくさんいて本当に嬉しかった。
もう音楽に夢中になって、のめり込んでそれが全てだった。


さて、時間は待ってくれず
大学3年から配属される研究室を選んだり、卒業後の進路を考えなきゃいけない流れがまた押し寄せてくる。
授業もほとんどサボって、人脈を駆使してテストは乗り切ったりしてたから、大学に来た意味って本当になんだ??って言うくらい大学1.2年の頃は遊んでたから、せめて大学に来た意味を見出そうと思い、学部内でも1〜2番くらいに厳しいと噂されてるゼミを選んでちゃんと学ぼうとも思ってやってみた。

それでも卒業したらどこかに行かなきゃいけない。

将来の夢は??
どんな仕事したい??

また来たこの質問。

“無い”

としか答えられなかったから、うんざりしてた。
社会に対して疑問ばかり浮かぶけれども、それに抗う勇気も気力もない。

「好きなことじゃ食べていけない!好きなことは仕事にするな!」

YouTubeが出てきたからまだ出てきてないかくらいの時代だったから、好きなことなんて仕事にする考えにも及ばなかった。誰に刷り込まれたか、いつ刷り込まれたかわからない呪縛にしばられてみんなと同じ就職を選ぶ。
でもどこか行くからには自分で納得した場所にしたい、
自分と自分のこれからと向き合ってみるけど、グッとくる答えはなかった。

就職活動よりも今できる最大のことって思って
それでも音楽に夢中になって
こっそり就活した。

やるからにはしっかりやりたいタイプの嶋田湧
自分とすごく合う会社に出会えて、ありがたく内定
飲食業界に飛び込み居酒屋の社員になりました。
入社後の研修もしっかりしていて、将来設計や自分のやりたいことを絞り出してくれた。
そんな新入社員研修で絞り出てきた自分のやりたいことが「音楽と飲食の融合」
勢いよく飛び出してきたはいいが、現場の営業は忙しく
体力勝負で、帰っては玄関に倒れて寝るみたいな生活で、自分のやりたいを絞り出した「音楽と飲食の融合」なんて微塵も出来なかった。

だから、やりたいこともなりたいものも
目の前の現実に押しつぶされて、余裕も無くなって
結局は「夢なんて無い」が板についた。
それが大学卒業後新卒1〜2年目のこと。

そこから自分の人生について本気で向き合う出来事が起こる。

つづく

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