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日向坂46「3周年記念MEMORIAL LIVE ~3回目のひな誕祭~」を振り返ろう

2022年3月30日、31日の2日間、「3周年記念MEMORIAL LIVE ~3回目のひな誕祭~」として、日向坂46念願の東京ドーム公演が行われました。
熱が冷めないうちに振り返りをやっておきましょう。

公演全体のアレコレはいろんな人が書いてるし、それを自分も書いてもなぁ…という感じもあるので、メンバー1人1人にフォーカスした振り返りにしてみようかな、と思います。
先にお断りしておきますが、初日は現地1塁側1階席、2日目は配信で見た目線での感想です。美穂推しのため初日は特に美穂の姿を焼き付けようとしていたので、他メンバーの感想がやや薄いかもしれません。ご了承ください。

潮紗理菜

2日目のMCで「ずっと言いたかったことがある」と振ってからの「おひさま3歳おめでとう」はいかにもなっちょらしいなぁ、とほっこりしました。
おひさまになったタイミングは人それぞれだから3歳とは限らないよ、と一瞬思ったけど、彼女にとっては「おひさま」という概念が3歳で、そこに含まれたのがいつだとしてもみんな最初からおひさまだったよ、ということなんでしょう。
1日目の「イマニミテイロ」では涙を流す様子も映っていましたが、メンバーから見たあの曲は今どういう位置づけだったのだろう。こちらから見ると相当エグい演出だなと思いました。受け取る人によっては相当キツイものではないかと。なっちょは特に「幻の選抜」だったらしいという話も最近出てきたことで、その心境はどうだったのだろうか、と思ったシーンでした。

影山優佳

影ちゃんに関してはまずドームに立てて本当に良かったよね、と。
2年間の休業はそのまま卒業するには十分な長さで、復帰しなかった世界線というのもどこかにあったのかもしれません。ただでさえ不在の間にグループ名は変わり、グループの位置づけも変わり。普通に考えたら戻るのにも相当勇気がいるはず。
振り返ると東京ドームが発表されたひなくり2019で、終演後のメンバーと会った時は自分とは関係のない世界として見ていたのではないかと思います。おたけが当たり前のように放った「影も一緒だよ」の一言が、影ちゃんをここまで連れてきてくれたのかな、と。
当たり前のように大半の曲に参加していて、それが違和感なくやっているというのが実は凄いこと、というのがもっと伝わるといいなとも思います。

加藤史帆

活躍の場所が多いこと多いこと。MCでは声を出せない客席に代わってガヤ入れてるし、自身がセンターの曲では客席を煽り、こさかなセンター曲では頻繁に寄り添っては気にかけていたり。
ハイライトは君しか勝たんに急に差し込まれたマジックコーナー。あのコーナー自体は見ていてちょっと不安になる演出でしたが、瞬間移動したかとしがKTダンスをバキバキの目で決めたことですべてプラスになりました。
1日目のMCでその話題を振られた時に「明日もやるんで秘密にしてください」とぶっちゃけたのも良かったですね。2日目はオードリーも来ていたらしく、さらに目がバキバキになっていたような気がします。気がするだけですが。
終演後に送られたきたトークを見る限り、ああ見えて負けず嫌いで向上心の塊、というあたりがもう完璧ですね。「最強」の名を持ちながら、人間っぽさが満開なところが彼女の一番の魅力ですね。

齊藤京子

ひらがなけやきに加入する前は、歌手を目指していた京子。
その頃の京子に「君はいずれ東京ドームの真ん中で、ソロパートを歌って客席を感動させることになるんだよ」って教えてあげたいな、って本当に思いました。理想はソロ曲だったら完璧だったんですが、ライブ構成的にそれは難しかったので、センター曲かつソロパート満載の「それでも歩いてる」がセトリにあって良かったな、と。実際あの瞬間は配信で見ていても鳥肌が立つくらい感動しました。
初日のMCではひよたんへの思いも語っており、あの京子がこんな風に後輩の話をするようになるなんて…という謎の親目線で感動してしまったりもしましたが、ひよたんを連れてまたこのステージに立ってほしいな、と強く思いました。

佐々木久美

俺たちはくみてんの器のデカさをまだ全然理解できてなかったのかもしれない。ドーム公演初めてだよね?このサイズの会場で、今までで一番多い観客を前にして、あれだけ堂々と会場全体を巻き込んでいけるってどういう能力なの?
いろんなところで話題になっている「誰よりも高く跳べ!」のイントロで急にかました「プルルルゥハァー!」は一瞬日向坂のライブであることを忘れるかと思うくらいの衝撃でした。それだけではとどまらず、かなり高さのあるリフターの上でガンガンに暴れてるし。危ないよ笑
初日は構成的にMCよりも楽曲に全振りみたいなところあったためか、全体的に緊張感のほぐれた2日目にはおたけとのコンビで、まるで井戸端会議のようなトークを展開。全員で一発ギャグやりきって即ハケてあとは後輩に丸投げ、みたいな自由に楽しむ姿も印象的でした。
終盤のMCは初日も2日目も感動的。緩急の使い分けが凄まじい。あのスピーチ能力は一体どうやって身に着けたのだろう。このドーム公演をゴールにしないことを意識した準備期間の立ち回りも垣間見えており、本当に偉大なキャプテンだな、と改めて思う2日間でした。この人がもしいなかったら、例えドームに辿り着いていたとしても、全然別の形になっていただろう、とさえ思います。

佐々木美玲

現場ではなかなか気づけなかったのですが、初日体調が万全ではなかったようで、2日目はなんとか回復して参加できたのが何よりでした。
「期待していない自分」の時にラストのサビで走るみーぱんがいないな、とは思ったけれど、なんせ会場が広いので「別のところ走ってるのかな?」とか思ってました。まさかいなかったとは予想外。
ステージの上に立つといつもよりキラキラと輝くスター性を持つみーぱんは、会場がドームになってもやっぱりキラキラと輝いてました。ラジオで「奇麗なお姉さんで有名」みたいなギャグをよく言ってますが、ステージに立つとこれがギャグじゃなくなるんですね。個人的な話ですが、キュンの全握でミニライブ見たときに、あまりにキラキラしてるみーぱんを見て、もともと行くつもりのなかったみーぱんのレーンへその後行くことになった、あの時の衝撃を今でも鮮明に覚えてます。あれは本当に生で見てこそなので、まだ見たことない人には是非見てほしいです。
でも本人としては初日相当悔しかったようなので、不完全燃焼なところはあるのかもしれないですね。娘のひよたんが参加できなかったことにも相当心を痛めたはずで、そういう意味では「忘れ物を取りに行く」ストーリーがここから始まるのかもしれません。

高瀬愛奈

初日と2日目で髪型を変えるメンバーが多い中で、2日ともツインテールを貫いていたまなふぃ。ツインテールといえば…と考えると「君のことを連れていく」という言葉を実は強く胸に抱いていたのはまなふぃなのかもしれない、と思いました。
MCで振られた際には相変わらずのまなふぃ節というか、伝えたいことはすごく分かるんだけどそのまなふぃの言い方でちょっと面白くなっちゃう感じが出ていてすごくほっこりしました。確かに実際に立った時はきっとしみじみしてしまうんだろうな、と。ホントのところは分からないですけどね。
多分「ドームはゴールじゃなくて通過点なので」という言葉をオフィシャルに発信したのは、まなふぃが最初だったと思います。声を出せるようになったらまた戻ってきたいとMCでも語ったように、そういう「ちょっと言葉にするのが怖い」ようなことを、あの飄々とした感じで当たり前のように言葉にできるのがまなふぃの強み。もっとあれを活かせるようになるといいなぁ。

高本彩花

おたけの凄いところって、あのステージであの人数に囲まれてても、楽屋と多分そんな変わらないテンションで話せるところにあるんじゃないかと思いました。何を話すのかと思えば「楽しすぎてお母さんに電話しちゃった」という、トークサバイバーだったら「しょうもない話」で披露されてもおかしくないやつ。
2日目のあのMCパートがあんな感じになったのは、おたけが楽屋テンションで繰り広げるトークにくみてんが悪ノリした、という流れだと思ってるので、2人が主犯です。こんな記念すべきライブで、あんなバラエティ全開の
流れが見れるなんて思ってませんでした。最高です。
パフォーマンス的ハイライトは個人的には「それでも歩いてる」。京子がソロで歌いだして、そのバトンを受け取る二番手。一番緊張するところだったと思います。ちゃんとバトン受けて走り出せていたので、そのあとも続いて行けたな、と思います。そのあとの芽実パートもそのまま歌ってて(歌ってたよね?記憶が曖昧…)良かったなと。

東村芽依

特にMCとかで何かを語ったとかではないんだけど、ずーっと楽しそうだったな、というのが印象的でした。めいちゃんライブ楽しくて良かったね。
ソンナコトナイヨの代理センターはもはや貫禄すら出てきていて、めいめいがデビューからセンターで活躍する世界線も見てみたいと思うほどでした。それはそれで印象は違うけどパフォーマンス的にも映えるしカッコいいグループが出来上がっていたのではないかと。
だからちょっと「どうする?どうする?どうする?」とかは見てみたかったですね。流れ的にちょっとマッチしない曲だったから仕方ないかもしれないけど。めいめいセンター曲もっと見てみたいですね。
まぁ体力ではグループでも1, 2位を争う人なので、終盤になってもパフォーマンスが落ちない。「誰よりも高く跳べ!」では同じく体力自慢の美穂と2人でメインステージまで駆け戻り、そのまま高速トロッコで颯爽と戻ってくる姿がカッコよかったです。そう、めいめいはカッコいいのよ。普段カワイイもの好きでピンクに囲まれてるから気づかないけど、ステージに立った時はただただカッコいい。

金村美玖

初日は「アディショナルタイム」もあり、代理センターの「青春の馬」もあり、2日目よりも活躍の場が多かったように思います。その「青春の馬」がやはりハイライトではないかと。
今回のライブで印象的だったのはやっぱりあの高速トロッコなのですが、それに一番最初に乗ったのがお美玖でした。曲中で急にフォーメーション離れて移動し始めたときはどうしたのかと思ったのですが、物凄いスピードでこっちに向かってくる姿は、初見だったのでちょっと面白さが勝ってしまったのですが、すごいカッコよかったですね。そのあとのバクステでのペアダンスも完璧でした。誰が何と言おうともあれは「ペアダンスだった」と個人的には言っていこうと思ってます。
新曲が発表されたことにより、センターからフロントへと立ち位置を変えることになりましたが、6thでの経験がまたさらに大きくしてくれるだろうな、と感じるライブでした。

河田陽菜

1日目の河田ワールド全開MCがとても印象に残ってます。ワールド全開だった記憶が強すぎて細かい内容が曖昧なのですが、気球に全員で乗りたいとか、あれで久美さんの家に行きたいとかそんな感じだったような気がする。ちょっと何言ってるか分からなかったですが。
オープニングムービーでは盟友ひよたんの不参加が発表された映像が流れましたが、その際に呆然と立ち尽くして涙を拭う姿もありました。それを乗り越えてあのステージに立ってるんだな、という事実だけで涙を誘うものが…推し量ることも難しいけど、絶対そんな簡単に割り切れるものじゃないはずなんです。でもそんな素振りは全く見せず、キツネのイントロで煽り入れてる河田さんを見て、感慨深いものがありました。
オーディションのころには謎のタイミングで泣いていた河田さんもすっかり強くなって今ここにいるんだな、って。あれからの5年間で、ビックリするくらいいろんな出来事もあったし、いつ逃げ出してもおかしくなかったのに、それでもここに立ってる。それだけで本当に凄いことなんだって、そんなことを一番思ったのは河田さんの姿でした。

小坂菜緒

まずは「おかえりなさい」の一言。ずっと信じて待っていたけど、もしかしたらドームには間に合わないのでは…と思うことはあったので、本当に間に合ってよかった。
こさかなはセンターとしてソロダンスがあったりもするけど、本質的にはパフォーマンスで魅せるタイプではなかったと思うんだけど、今回は体調的に動きをセーブしていることもあり、ますますその傾向が強まってるように感じました。ただそれで気づいたのが、こさかなはむしろその方がいいのではないかということ。
最近サッカーでも「立ち位置」の重要性が話題になっていて、自分たちの強みを発揮するときに、時に動きすぎない方がいい状況・ポジションがある、という話があります。これに近い感覚を覚えました。
こさかながあの場所に立っていることで、グループとしての深みが増す。ダンスが強み、歌が強み、バラエティの瞬発力が強み、演技が強み、いろんな強みがある中で「存在感が強み」な人がいてもいいのではないかと。何もかもセンターがやる必要はなくて、それぞれがそれぞれの強みを発揮していくのがそもそも日向坂じゃないか。そんなことを新曲披露の時に思いました。
「君が微笑むだけでなんだって許せてしまうんだ。まるで木漏れ日のようにあたたかい気持ちになれる」ってもう答えは出てた感じもありますね。

富田鈴花

2期生MCでの進行役、「誰よりも高く跳べ!」前の煽り、「最前列へ」のひよたんパート担当など、求められてる役割の多さがすーじーの存在を物語っていると思いました。負け顔が持ちネタのように扱われるのも、懐の深さゆえのこと。先日のあちこちオードリーで磯山さやかが「足りないところに磯山さやか」のようなことを話してましたが、日向坂においてもところどころ発生する「足りないところ」をほとんどカバーする役割になってるのがすーじーだと感じます。
だから改めて「ここ」というピンポイントの見せ場がパッと出てこない。なぜならそれくらいずっといるからです。意外と自分から表で動きつつこの役割をこなせる人って貴重なんですよね。
またサッカーの例えになってしまいますが、昔オシム監督が「チームには水を運ぶ人が必要」という話をしたことがありますが、それがまさにすーじーですね。今もしもすーじーがいなくなったら…と思うとゾッとします。
そんな重要なポジションのすーじー。終演後のブログも素敵な内容でした。後で読み返せるようにリンク貼っておこう。

丹生明里

丹生ちゃんといったらもう今回はかめはめ波ですかね。以前からやりたいと言っていたあれ、ドームでも実現できたのが何より。初日にもやってほしかった。自ら放ったかめはめ波を最後自分でくらう、という流れも完璧。一緒に倒れてくれるノリのいい同期と後輩にも恵まれて良かった。ただかめはめ波って描かれるときは黄色か水色で中は白で、オレンジのイメージがない…というのは言わない方がいいんだよね、って確認でした。
とはいえパフォーマンス的にはセンター曲の披露もなく、代理センターやっていたドレミソラシドもこさかな合流により元のポジションに戻り、丹生ちゃんとしてのパフォーマンス的見せ場は若干少なめになってしまっていたように感じます。「声の足跡」とかやっても良かったんじゃないかな、と今更ながら思ったりもします。「待っててくれるか?」という「声」が届いたか?という文脈にも乗せようと思えば乗せられた気もするので。
なんならライブ期間中に発表された、原作マンガがアニメ化するという方面で話題をかっさらった感もあります。またe-Sportsのイベントへの参加も発表されていますし、丹生ちゃんはこの先も突き進むのみですね。

濱岸ひより

だれも望んでいなかった悲劇のヒロインポジションを担うことになってしまったひよたん。あの知らせを聞いたときは本当に悲しくて悲しくて、どうしてこんな試練を与えるのだろう、と絶望しました。本人が綴ったブログの文章は、いつも書くようなちょっと照れのある文章とは違って、ただただ悔しさが滲み出ていて、胸が締め付けられるような思いでした。
当たり前ながらメンバーの悲しみはおそらくファンの想像もつかないレベルのものだったはずで、オープニングムービーの「5 days ago」は初日は直視できないレベルに辛かったです。あのシーンで誰が映ってたのか分かったのは2日目のリピート配信でようやくでした。それくらい見るのが怖かった。
いくら気持ちは22人とは言っても、この経験を共有できなかったことは事実で、その影響はこれから先の活動で本人がヒシヒシと感じてしまう可能性はとてもあると思ってます。それを打ち消すべく、一刻も早くまたこのステージにグループとして戻ってこれることを願ってやみません。その時はひよたんの「ここまで来たぞ!」という叫びを聞けますように。

松田好花

東京ドーム史上初の「ステージ上でウズラの卵を2つ食べた人」になったこのちゃん。歌う前に卵食べて口パッサパサにならないのかな、と思ったら翌日のMCでちゃんと後悔したことを話してましたね。オチも付いて何よりです。
涙腺ブレイカー(ブレイクするのは他人のではなく自分のだけど)松田好花としては、今回のドームはおそらく涙なしで乗り切ったライブになったのではないかと思いますが、涙腺が強くなったというよりは単純に弱点の部分を突かれるタイミングがなかったから、という方が強いのではないかと思います。「ようやくドームにたどり着いた」とかよりも復帰したこさかなへの想いとかひよたんに対する想いとかで泣くタイプの人です。もしその辺の話題を振られていたら間違いなく泣いていたでしょう。卵に水分を持っていかれた可能性もゼロではないですが。
あまりイメージはないのですが、割と煽りを担当することも多い気がします。今回も「誰よりも高く跳べ!」前の煽りでは2番手を担当していました。花ちゃんズはフォークデュオなのに煽り担当という二面性がとても良いですね。
何気にライブ翌日、謎のテンションでエイプリルフールを楽しむメッセが今もジワジワ来ています。あれ全部音読してほしいです。ぱるは今すぐこのちゃんのところに行って動画撮影してきてください。

宮田愛萌

ライブ約2週間前のブログにて、体調が万全でないため参加曲数を制限することをお知らせした愛萌さん。一昨年の末から続く体調不良は、活動再開しても完全に回復したわけでもなく、体調と相談しながらの活動を続けていたこと。心配をかけたくなくて表に立つときはなるべく笑顔でいられるようにしていたこと。そんなことが綴られていました。
「バレていないといいな」という期待に応えられなくて申し訳ないけど、そんなの最初からずっと気づいていたに決まってる。舐めんな、と言いたいくらい。完治してないことも、それを悟られないようにしてることも、全部見てれば分かるって。そういう気遣いをする人だって分かってるからこそ、ずっと気づかないフリしてただけ。でもそれでいいじゃん、と思うんです。お互いバレバレだけど、でもそうとは言わないままで。今言っちゃったけど。
実際ライブの愛萌さんは、参加した曲は体調不良を微塵も感じさせない素敵な笑顔とパフォーマンスでした。ずっと楽しそうで、この時間がもう少し続けばいいのに。心からそう思う瞬間でした。
いつか最初から最後まで思いっきり楽しめる愛萌さんの姿が見れますように…これも「忘れ物を取りに行く」シリーズかもしれませんね。

渡邉美穂

「パフォーマンス的な見せ場」という観点では、センター曲を持たないメンバーの中ではダントツに見せ場だらけだったのではないかと思います。
「半分の記憶」もそうですが、もはや説明不要なレベルの「抱きしめてやる」は鬼気迫るパフォーマンスという以外に表現のしようがなく、この曲に言及する人たちが「渡邉美穂の抱きしめてやる」と表現してしまうあたり、会場の空気を全部持って行ってた感あります。
すべて終わってから振り返ってみれば、7thでは自身としては初となる3列目のポジションになり、そこにどんな葛藤があったかは計り知れない中で、ひよたんの離脱、そして代理センター。珍しくドーム前数日はかなりフワフワした状態になっていましたが、それはそうだよな、と今となっては思います。
「5 days ago」で泣き崩れる姿は見ていて本当に辛かった。FF7CCに「男たちは己の悲運より、友のために涙を流した」というキャッチコピーがありますが、これ美穂のことかなと思うくらいメンバーの離脱や復帰で泣いている印象です。男ではないので美穂のことではないですけどね。

推しなんでちょっと長くなってしまってますが、とにかく会場すべてを飲み込んでしまうかのようなパフォーマンスが圧巻でした。俯瞰型と憑依型というのが演技の世界ではありますが、パフォーマンスにおいても俯瞰型のこさかなと憑依型の美穂といえるのでは、と思いました。
なぜ今回美穂の見せ場が多かったかといえば、がな曲が多いからなんですが、それはポジションが前だからというより、「欅坂46というグループが憑依型のグループだから」だと思うんですよね。ひらがなけやきもその色を受け継いでいて、方向性の違いこそあれど、憑依型が映える曲だったり振り付けだったりする。その辺が日向坂との違いなのかな、と思ったりはしてます。

上村ひなの

こんなに王道アイドルだったか…?と思うくらいアイドルオーラ放ちまくってましたよね。Dash&Rushの曲中にアップで抜かれてるところとか、3期4人のダンスパートとか、3期曲のパフォーマンス中とか、とにかく凄いオーラを放つようになってました。
参加楽曲数もかなり多くて、あのSSAで振り覚えられなくて号泣していたころが遠い昔のように感じました。実際あれから2年半経ってるわけで、当然のように成長しているわけですが、特に他の3期3人が加入してからの成長ぶりは目を見張るものがあります。
「自分自身がどういった人なのか」というのは、相対的にしか見えてこない部分も大きく、最初に同期のいなかったひなのは自分自身のこともよく分かっていなかったのではないかと思います。ようやく「お友達」ができたことで、自分の強みや弱みがハッキリ見えるようになって、今の成長に繋がっているのかな、と。
もちろん他の3人も、先を行くひなのがいてくれるからこそ、それを道標にして駆け上がることができます。最初から狙った形ではなかっただろうけど、今の3期生のあり方はいい形になってきてるな、ということを感じるライブでした。
7thでは満を持して表題フロントとなるわけで、いよいよひなのの時代がやってくるのかもしれません。

高橋未来虹

今回見ていて「ステージ映えするなー」と1番思ったのはみくにんでした。会場が広くなればなるほど、あの身長と長い手足は武器でしかなくて、満開のスマイルも合わせてスター性を感じました。
MCではちょっとした失言をしかけたまりぃの言葉がツボに入って笑いが止まらなくなったあたりは、いつものみくにんが出ていて微笑ましかったですね。
3人は参加曲も少ないため、見せ場という点ではやはりなかなか回ってこないのですが、数少ない出番を目一杯楽しもうとする姿勢がとても好印象でした。3期曲が初日にはなかったので、正直見たかったなぁと。最初に夏ジャムを披露した頃と比べると、ずいぶん余裕が出てきて、魅せることができるようになったなぁと感じます。
今後はもっと参加曲を増やして、次の機会にはもっと長い間ステージ上にいられることを願うばかりです。とにかく場数を増やしたいですね

森本茉莉

ハイライトはどう考えてもMCでの失言未遂でしょう。別にそのまま言っちゃっても良かったんじゃないかと個人的には思うけど笑
でも見る側の立場だった人が、今はステージに立ってマイクでメッセージを放ってると考えると、それは本当に凄いことで、今そこで見ているオーディションを受けようかどうか迷ってる君も、挑戦したらここに来る未来が待ってるのかもしれないよ、というメッセージになったのではないでしょうか。多分そんなふうには伝わってないけれど。
やっぱりみくにんもそうだったけど、参加曲数を増やしたいね、場数って本当に大事ってナイツもオードリーも言ってた。3期生ライブとかもやったらいいんじゃないかな。

山口陽世

自転車に乗っただけであんなに話題になるアイドルがいるだろうか、いやいない。そもそもステージ上を自転車で走るにしてはスピード出し過ぎだろうと。危ないよ笑
「誰よりも高く跳べ!」の煽り1番手という大役も見事に果たし、いろんな場面で盛り上げ役として活躍していたのではないかと思います。ひなくりで煽りやってた時はまだ初々しかった感じもあったけど、今回は随分ドスの効いたいい声出てましたねー。今後もその勢いでライブ番長への道を歩んでほしい。「お前らー!」とか叫んでほしい。
ライブ後にアップされたブログからは、数少ない3期パートでも4人なりにベストを尽くそうと試行錯誤した様子が伺えて、次のライブへの期待が膨らみますね。3期は特に後輩が入ってくるまでのここから半年くらいが勝負どころ。頑張ってほしいです。

長濱ねる、柿崎芽実、井口眞緒

ステージ上にはいなくても、日向坂46はたしかに25人だった、というのを至る所に感じられるライブでした。映像で出演もしてくれたし、あの椅子は3人が確かにいた証でしょう。今は歩く道が違うだけで、いつまでも仲間であることに変わりはないです。
永遠の白線のサビで引かれる線が少しずつ短くなっていったとしても、アウトロには常に12人がいるというのもステキな演出だな、と思います。
この3人は三者三様にそれぞれ「この人がいなければ今の日向坂はないな」と思える人たちで、だからこそ本当ならばステージの上にいてほしかったのが本音ですが、ライブは見にきていたようで、12人ちゃんと揃ったのが何よりです。
これからもずっといい仲間でいてほしいな、と思います。そして願わくば幸せな人生を送ってね。


最後に

スタッフの皆様、お疲れ様でした!あなたたちがいてこその約束の場所でした。素晴らしいライブをありがとうございます。
ただ最後のサプライズメッセージ、失敗したままじゃ終われないですよね?リベンジのチャンスは待っていても来ないのだから、自分たちで作るべきです!
東京ドームの失敗は、東京ドームでしか取り戻せない!さぁ、ドームツアーの計画を立てようじゃないか!

書き切った!読み返す力は尽きたので誤字脱字は後で直すかもしれません。

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