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「無力」という強大なパワー

震災当時、長女が0歳だったので、
「震災から何年」と彼女の年齢がリンクしているわが家。

わたしは長女とふたりきりで自宅にいた時間帯に被災した。

長女は、まだ、歩くこともできない、話をすることもできない、小さな命だったけれど、
「私はひとりぼっちではない」
「私には守るべき者がいる」
という思いが、
どれだけ当時の私を支えてくれたかわからない。

彼女と一緒だったから、
私は恐怖に押し潰されずにすんだ。

母性という男性性が、
あの日の私の思考と行動を支えてくれた。

「母は強し」というけれど、
その力を発動させてくれるのは
「無力な(表向きだけの話だけど)存在」。

「無力」という強大なパワー。

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